「バーニング」カンヌ映画祭本賞受賞不発。批評家連盟賞に口惜しさを慰める(ソウル経済・朝鮮語)
世界3大映画祭に数えられる第71回カンヌ国際映画祭が12日間の日程を終えた。最高賞に相当するパルムドールは、日本の監督是枝裕和の映画「万引き家族」となった。8年前に脚本賞を受賞した「時」の後に、久しぶりにコンペティション部門に進出したイ・チャンドン監督は、受賞できなかったが、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞と技術部門最高賞のバルカン賞(シン・ジョンフイ美術監督)を握って物足りなさをなぐさめた。

ドイツのミュンヘンに本社を置く国際映画批評家連盟は19日(現地時間)、「バーニング」を受賞作に選定した。連盟は1930年の世界の映画評論家、映画専門記者が集まって作った団体でカンヌ映画祭をはじめ、ベルリン、ベネチア、釜山国際映画祭など各種の国際映画祭に審査員を派遣して連盟の名前で芸術性の高い映画を表彰している。 (中略)

一方、パルム・ドール受賞作である「万引き家族」は、祖母の年金と窃盗に生きていく家族が一人寒さに震えている5歳の女の子を連れて来て、家族に迎え、繰り広げられる話を描く。是枝裕和監督は「そして父になる」「海の町ダイアリー」「台風が過ぎ去って」などの家族愛を扱った作品と同様に、今回の映画でも家族の意味を問いかけカンヌ映画祭を通して好評を受けた。
(引用ここまで)

 なぜかは不明ですが、今回のこのバーニングという映画で「韓国初の三大映画賞を取れる!」と韓国メディアの鼻息が荒かったのです。
 村上春樹の「納屋を焼く」が原作なのだそうですね。未読。
 内容は見ていないのでなんともいえないところですが、「映画情報誌で最高点をもらっている」ということから受賞の機運がかなり高まっていたのですよ。

「バーニング」カンヌ映画祭情報誌から史上最高評点(KBS WORLD RADIO)

 なんというか「もう受賞したも同然」くらいの勢いで報道されていたのですね。
 で、パルムドールは是枝裕和監督の「万引き家族」になったという絶妙のオチ。
 既視感があるなぁ……と思っていたのですが、ミス・ユニバースですね。

 韓国代表のイ・ハニという代表がさまざまな前評判で1位を取っていた、ということが報道されてまして。事前調査の5冠王とかだったかな。
 んで、「韓国人初の世界的なミスコンテストでの優勝に期待しよう!」となっていたのですよ。オチとして、日本代表の森理世さんがミスユニバースで日本人として2回目の優勝を飾るというものでした。
 あれは秀逸なオチだったなぁ……。

 さすがに日本映画の受賞に物言いをつけている韓国メディアはないようですが、その内心を慮るとちょっと面白いですね。

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)
村上春樹
新潮社
1987/9/25