米副大統領、北朝鮮に警告「トランプ氏をなめるな」 非核化意思ないのなら会談とりやめ(産経新聞)
ペンス米副大統領は21日、FOXニュースの報道番組に出演し、北朝鮮が米朝首脳会談を中止する可能性に言及したことに関し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ大統領を翻弄できると考えているとしたら「大きな間違いだ」と警告した。

 ペンス氏は米朝首脳会談について、「北朝鮮が韓国を通じて非核化の意思を表明し、対話を求めてきたから応じた」と指摘した上で、米国が求めているのは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」だと改めて強調した。

 また、「北朝鮮は守る気のない約束で米国から譲歩を引き出すようなことはしない方がいい」と強調。米国としては北朝鮮の核・弾道ミサイル問題の「平和的解決を望む」としつつ、北朝鮮が非核化に応じるまで「最大限の圧力」を緩めることはないと表明した。

 また、北朝鮮に非核化の意思がないと判断した場合は、トランプ政権の側から6月12日に開催予定の米朝首脳会談を「疑問の余地なく」取りやめると明言した。対話解決が頓挫した場合の軍事的選択肢の行使に関しても「一切排除していない」と語り、北朝鮮を牽制(けんせい)した。
(引用ここまで)

 ペンス副大統領が米朝首脳会談がキャンセルされる可能性に言及。
 その上で、軍事的選択肢を含めた「すべての選択肢がテーブル上にある」ことを再度確認。
 そして、改めて要求は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」であると言明。「PVID」を一歩も退くつもりはないようです。
 それなりの短期間での話ですね。
 おそらく朝日新聞がすでに報じたように期間は6ヶ月から2年ていど。

 その一方で北朝鮮は段階的な非核化を求めてくるのでしょうが、アメリカがそれを認めるかどうか。
 もちろん条件は「先に非核化。経済援助等があるにしても確認してから」という後出しになるのは間違いないところ。
 ちなみにこのペンス副大統領の発言が伝わって、地政学的リスクが高まったということで東京株式市場は動揺したほどでした。小幅下落で終わったのは様子見だったということでしょうね。
 いまさっき開いたNYSEは続伸してますけども。……どういうこと。

 過去20年、対北朝鮮政策での失敗をトランプ大統領は引き継ぐつもりはまったくない……というよりも「トランプ大統領は過去の(既存の)大統領とは異なる存在」であることをアピールするためには、短期間での非核化を求めざるを得ないでしょうね。
 実際にペンス副大統領も「クリントン政権やブッシュ政権のように弄べると思ったら大間違いだ」と発言しています。
 ペンス副大統領の実際の発言はこちら。

Pence: 'No Question' Trump Still Willing to 'Walk Away' If North Korea Summit Goes South(FOX NEWS insider・英語)

 最後のgo southというのは韓国のことではなく、「go south」で「不調に終わる」「調子を悪くする」とかそういった意味です。米口語。「go north」だと「調子が上がる」というような意味になります。

 さて、そういった米朝間の齟齬を修正するためにもムンジェインとトランプの米韓首脳会談は重要なのですが。
 日本時間で23日早朝に行われる予定。
 現在のところ、議題としてなにが話し合われているのかといったことすら出てきていません。
 事前に実務会談で中身はすでに決まっていて首脳会談はシャンシャンとするといったような通常の会談ではないとのことですが……。

 ここから12日のシンガポールでの米朝首脳会談まで、今世紀前半の東アジアの行方を占いものとなることでしょう。
 けっこうこの情勢を楽しめている自分がいてちょっとびっくりしていますね。