GM事態・造船業の構造調整の影響... 蔚山・全北地域の出生率まで「ぽっきり」(デジタルタイムス・朝鮮語)
韓国GM事態と造船業の構造調整が地域経済に大きな打撃を与えたのと同時に、出生率低下にも影響を及ぼしていたことが分かった。蔚山は出生率が歴代最低の-15.4%を記録し、群山がある全羅北道は昨年6月以来9ヶ月ぶりに最も低い-12.5%まで落ちた。

23日、統計庁の「3月の人口動向」によると韓国全土における3月の出生児は3万人で、1年前より3200人(-9.6%)減少した。第1四半期の出生児数は8万9600人で、前年同期比で9100人(-9.2%)が減少した。特に地域別に見た際に、蔚山と全北など一部の地域では出生率の低下が顕著だった。蔚山の場合、3月は800人(-15.4%)が生まれるにとどまった。第1四半期の全体では2200人にしかならずに四半期ベースでの最低値となった。

全羅北道は韓国GM群山工場閉鎖の直撃を受けた。全北地域では、3月の900人(-12.5%)、第1四半期に2800人を記録し、蔚山と同様に史上最低記録を更新した。二つの地域のほか大田(-16.1%)も出生率が急激に低下したが、これは近くの世宗(11.1%)への転入拡大が原因と分析された。
(引用ここまで)

 ちらと韓国GMについては継続リサーチ中ですが、さほど面白い話題はありません。
 ひとつちょっとだけ面白い話題があったのですが、これはあとで扱おうかな。
 さほどテキスト量の稼げないネタなのでなにかと合わせようと思っていたのですが、だいぶ時期が遅れてしまったので単独で扱います。
 で、そのウォッチ途中に面白い記事がありまして。
 韓国GMが最初に閉鎖を宣言した群山工場のある全羅北道で出生率が激減。造船の現代重工業とヒュンダイ自動車の街である蔚山でも同様。
 共に第1四半期の出生数が統計を取り始めてから最低値を記録したそうです。

 そして韓国全土でも同様に減少傾向にあります。
 シンシアリーのブログから元ネタを引っ張ってきてます。
 第1四半期の合計特殊出生率は1.07。第1四半期としては最低の数字。
 韓国では1月と3月の出生率が高くなる傾向があるとのことで、今年の合計特殊出生率は1を割りこむのではないかとされています。

合計特殊出生率1人危険... このままなら5年後の人口減少(聯合ニュースTV)

 ちなみに去年全体の数字は1.05で、けっこうなパニックになったものでした。
 ムン・ジェイン政権は出生率の目標値を取り消すなんてことも言い出しているほど。

 以前は2032年から人口減少がはじまるとされていたのですが、去年に2028年からと修正されました。
 今回の数字をもって「2023年にも人口減少がはじまる」ともされています。
 人口動態というのは統計の中でも、将来予想の確度が高いことで知られています。
 韓国ではその人口動態予想を突き抜けるスピードで少子高齢化が進んでいる、ということですね。

 まさに「It's the economy, stupid」(問題は経済だって言ってんだろ、クズが)です。
 楽韓Webでは「ムン・ジェインはあえて韓国を潰そうとしているのではないか」と何度か書いています。
 経済が低迷すれば自ずと出生率も低くなるのですよ。
 将来に希望を持つことができるかどうかで出生率は変動する。韓国の場合は異常なほどに高額な教育費の問題もありますしね。

 韓国内では北朝鮮との統一で希望が持てるのではないかという話も出ているのですが、近年では北朝鮮の合計特殊出生率も2を割り込んでいます。
 まあ、韓国から見れば高いのは確かですが、さほどの希望にはなれそうにもないかなぁ……。どうせ「統一」っていったって、韓国側には越境させないでしょうし。

そういえばエマニュエル・トッドが「中国は終わらざるを得ない」と断言している理由も人口動態だった……どの本だったか失念しましたが、とりあえずこの本でも再言及しています。
世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 (朝日新書)
エマニュエル・トッド / ピエール・ロザンヴァロン / ヴォルフガング・シュトレーク / ジェームズ・ホリフィールド
朝日新聞出版
2018/2/13