韓国GMが群山工場閉鎖 22年の歴史に幕(聯合ニュース)
GMアジア太平洋本部を韓国に移すというが…中国400万台市場は含まれず(中央日報)
【現場から】非正規職の妨害で失敗に終わった懇談会…行く道遠い韓国GMの正常化(中央日報)
またGMはこの日、産業通商資源部と了解覚書(MOU)を締結し、アジア太平洋地域本部を韓国に新設するという意向を明らかにした。現在シンガポールにあるGMのアジア太平洋地域本部は豪州工場撤収などの影響で中南米本部と統合され、十分に機能していない。これを韓国に移して力を強化するという構想だ。

白雲揆(ペク・ウンギュ)産業部長官は「アジア太平洋地域本部の移転は政府が持続的に要求した中長期的な事業意志を見せる措置」とし「地域本部は本社の製品企画や物量配分に参加するため、韓国GMの国際的競争力を高めるうえで重要な役割をするだろう」と述べた。 (中略)

アジア太平洋本部を移転するというが、確実な移転時期や人員規模は決まっていない。部品購買の拡大もいつまでにどれほど増やすかは分からない。実益は大きくないという分析もある。GMのアジア太平洋地域本部は中国を除いたものであり、市場規模はそれほど大きくない。

GMは昨年、世界で960万台の自動車を販売した。中国が最も多い404万台だ。タイ・ベトナム・インドなどアジア太平洋9カ国では4万5532台で、比率は全体の0.47%にすぎない。韓国国内の販売(13万2377台)を合わせても20万台にならない小さな市場だ。ムン・スンウク産業部産業革新成長室長は「先日までGMの韓国残留を心配する状況だっただけに、未来志向的な関係を構築した点を前向きに見てほしい」と述べた。
(引用ここまで)
こうした席が設けられたのは韓国政府とゼネラルモーターズ(GM)の交渉過程でいくつか疑惑が残ったためだ。例えば韓国政府は「GMアジア太平洋本部を韓国に誘致する」と発表したが、これに対するGM本社の立場は正確に明らかになっていない。
(引用ここまで)

 韓国GMの群山工場が今日閉鎖されます。リストラの一環として韓国GM(というよりはGM本社)の本気度を見せた事態でしたね。
 おそらくこれがなければ韓国GMの労使妥結、それもGM側の主張を丸呑みした形はなかったでしょう。

 さて、その韓国GMが「アジア地域本部」を統括するというような話が出ています。
 シンガポールにあるアジア地域本部兼中南米本部のアジア地域本部を移設するというような形になるとのこと。
 生産販売・技術開発・デザインなどの中核組織にする……との話なのですが。  これ、「中国を除いたアジア地域」なのです。
 上海GMをはじめとした中国への関与は一切できない。
 韓国国内にあった開発拠点としての機能もほとんど中国に移転済み。
   閉鎖された群山工場は韓国国内では最新の工場(といっても21年前)だったのですが、それすらも必要なくなったということなのでしょう。

 「その他アジア」であるタイ、ベトナム、インドなどの9カ国を総計しても年間販売台数18万台(うち韓国で13万台強)とかの弱小地域。
 GMのシェアでいえば1%をぎりぎり確保できているかどうかという国ばかり。
 むしろやっかいを押しつけられたくらいのものだったりします。
 ……こんなものに希望は持てないでしょ。
 「GMが韓国に再度投資する」という名分を韓国政府が欲しがっただけのことですね。

 さらにいうとこの件については韓国政府が「GM本社とMOUを結んだ」とアナウンスしているのですが。
 GM本社からはなんのリアクションもない状況。
 まあ、「韓国政府がMOUを結んだと主張する」事態はこれまでもいろいろとありましたっけね……。