22年ぶり韓国国内に自動車工場建設…年俸は現代車の半分(中央日報)
光州市(クァンジュシ)が推進してきた新規自動車工場建設事業が本格化する。現代自動車グループが事業のための議論に公式的に参加することになった。予定通り2020年に完工する場合、1998年に稼働したルノーサムスン釜山(プサン)工場以来22年ぶりに国内自動工場が誕生する。特に光州市は雇用拡大のために新規工場の職員の年俸を現代車の平均賃金の半分にもならない4000万ウォン水準に維持する計画であり、波紋は大きいと予想される。

光州市と関連業界によると、現代車グループはこの日午後、光州市に新規工場建設事業に対する投資意向書を提出した。本格的な事業参加のために光州市など事業関係者と議論を始めるということだ。現代車が事業の検討を始めたことで、状況を眺めていた他社の投資も続く可能性が高まった。

自動車工場の建設は光州市が主張する「光州型雇用政策」の核心だ。光州型雇用政策とは、労使間の協議と社会的な大妥協を通じて適正賃金を業界平均の半分ほどに抑える代わりに雇用を増やすというものだ。しかし実現する可能性が低いという指摘が多く、実際に参加の意思を表す自動車企業もなかった。 (中略)

着工まで越えるべきヤマも多い。自動車業界の労働組合の反発も考えられる。ソウル大経営学科のキム・スウク教授は「労使間の葛藤解消と社会的妥協、適正賃金を通じた生産コスト削減などが成功すれば、国内産業全般に影響を及ぼす新しいモデルになる可能性がある」と評価した。
(引用ここまで)

 地方自治体が半額ていどの賃金でを保証する形で工場を作ってくれ、というものです。まだなにも決まっていませんが、ワークグループを作ろうという話は出ている。
 この「とにかく雇用を!」という提言は延々とあったものなのですね。
 特に自動車や造船は人数を必要とする工場なので、大きく雇用に影響します。
 韓国GMの群山工場が閉鎖されたこともあって、全羅北道の出生率に影響があったなんてことがつい先日報じられていましたね。

 楽韓Webでも2015年の時点で光州がこの給料半額工場を画策していることを報じています。
 そのときにも書いたのですが、果たしてヒュンダイ自動車労組がそれを看過できるかどうかというのが最大の問題となるでしょう。
 「彼らは搾取されている!」だのなんだの言い出しかねません。

 その一方でこの施策は不満と不公平感を育てるだけだと思うのですけどね。
 同じ仕事をしているはずなのに、光州広域市が関わっているからというだけで年俸は半分扱い。
 当初はありがたく思うでしょうね。「今時の韓国で安定した職に就けるなんて」くらいの感じで。
 でも、他の工場で働いている労働者の半分と考えると不満が膨らんでくる。
 人間とは得てしてそういうものです。

 そしてそんなときに民主労総やその傘下の金属労組(自動車業界の労組を統べる組合)がこう囁くのですよ。
 「同じ労働をしているのに、給料が半額なんておかしいと思わないか? 一緒に戦おう」とかなんとか。
 給料が倍になるかもしれない、という誘惑に耐えられる人間はどれだけいるんでしょうかね。
 わざわざ労働争議の種を撒いているようにしか見えません。

共産主義者宣言 (平凡社ライブラリー766)
カール・マルクス
平凡社
2015/8/27