トランプ、金正恩両氏が署名した共同声明(産経新聞)
 新たな米朝関係の樹立は朝鮮半島と世界の平和と繁栄に寄与すると確信するとともに、相互の信頼醸成が朝鮮半島の非核化を促進できると認識し、トランプ大統領と金正恩委員長は次のように宣言する。

 (1)米国と北朝鮮は、平和と繁栄を求める両国民の希望通りに、新たな米朝関係の構築に向けて取り組む。

 (2)米国と北朝鮮は、朝鮮半島での恒久的で安定的な平和体制の構築に向け、力を合わせる。

 (3)北朝鮮は、2018年4月27日の「板門店(パンムンジョム)宣言」を再確認し、朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組む。

 (4)米国と北朝鮮は、戦争捕虜、戦闘時行方不明兵の遺骨の回収、すでに身元が判明している分の即時引き渡しに取り組む。
(引用ここまで)

 正式な共同声明文が出てきたのですが、これ……なにも決まってませんね。
 前日になっても実務協議を延々とやっている、という報道がありましたが。
 実際になにも決められなかったのでしょう。
 1〜3は南北首脳会談で発表された板門店宣言をなぞっているだけ。
 目新しい部分は4の戦争捕虜、遺骨の引き渡しが明記されただけです。

 トランプには首脳会談をした、という「レガシー」が必要であったということでしょうね。
 声明文の後半には「ポンペオ国務長官と北朝鮮が追加交渉を行う」という文言があります。
米国と北朝鮮は、米朝首脳会談の成果を履行するため、ポンペオ米国務長官と北朝鮮側の対応する高官の主導による後続交渉を可能な限り早期に開催するよう努める。
(引用ここまで)

 あんまり首脳会談の共同声明文で見ない文言ですね。
 つまり、非核化の手段、期間といった実務協議に関してはトランプは関与しないということで、ポンペオ長官が音頭を取るということになるのではないでしょうか。

 あと拉致問題についても会談では言及があったとのこと。
 解決への新章の扉がようやく出てきた……というくらいかな。まあ、言及してもらっただけでもありがたい。