柄だけ国産車... OEM車増える(朝鮮日報・朝鮮語)
国内の自動車メーカーが海外で生産し、国内に輸入して販売してOEM(相手先ブランドによる生産)自動車販売拡大にエンジンをかけている。

韓国GMは7日、釜山モーターショーで、中型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「エクイノックス」を公開し、国内販売を開始する予定である。インパラ、カマロ、ボルト、ボルトの電気自動車に続き、韓国GMの5番目の輸入販売車だ。以前まで韓国GMは普及していない販売量が少なかったスポーツカー、エコカーなどを主に輸入して販売した。しかし、今回は韓国国内で主導権競争が激しい中型SUV市場にエクイノックスを発売する。韓国GMは、今後も海外の他のGMの事業所で生産された車両を輸入して販売して戦略を強化する方針だ。業界関係者は「韓国GMの主力モデルについては競争力が下落している状況」とし「崩れた販売網を生かすために、まずは海外でよく売れるエクイノックスを持ち込んで売ることにした」と述べた。 (中略)

企業が「形だけの国産車」であるOEM車を国内に持ち込む理由は、既存の販売網とA / S網を活用してOEM車を販売することが国内で車を生産することも儲かる商売だからだ。かつて企業は、様々な車種を披露するための方法としてOEM車を輸入したが、最近では不振に陥った販売を短期間かつ迅速に引き上げるためOEM車の輸入を増やしている。低い人件費ですでに海外で生産している車種を国内に持ち込んで直接生産することは非効率的なのでOEMを増やしているという分析もある。 (中略)

キム・ピルス大林大教授は「OEM車両が増え、消費者の選択の幅が広がることについては肯定的部分があるものの、国内の自動車生産関連の雇用創出などの効果がなくなることが問題点」と述べた。
(引用ここまで)

 かつては小型車の製造拠点として韓国の工場をフル活用していた韓国GMやルノーサムスンですが、すでに生産拠点としての魅力はゼロ……というかマイナスと化しています。
 韓国政府がいうところの「経済領土」であるFTAを各国と結んでいることもあり、輸出に有利な部分があったのです。
 韓国で製造した車両を輸出すれば関税がゼロ、もしくは他国生産車よりも安く輸出ができる。
 数を必要とする自動車産業においてはなかなかに見逃せない利点でした。

 しかし、現状は世界でも有数とされる生産性の低さが喧伝され、かつ世界最悪の労働組合が会社を牛耳っている。
 この春に起きた韓国GMの撤退騒動は生産拠点としての韓国に魅力がなくなったことの証明ともいえるでしょう。
 こんな状況であればなにもわざわざ韓国で製造することはない。
 韓国で販売する自動車もFTAを結んでいる国から輸入してくればいい、となるのは自然なことでしょう。
 記事中のエクイノックスもスペインから輸入するものなのだそうです。
 韓国で販売されている日本車も多くはアメリカから輸出されているものだという話ですね。
 さらなるウォン高が予想され、かつ為替介入を実質的に禁じられている状況で、さらに最低賃金をアホほど引き上げるという方向性に変化なし。
 ……雇用が守られるといいですね。

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)
井上智洋
文藝春秋
2016/7/20