米国務長官:北朝鮮の非核化、トランプ政権1期目中の進展を望む(ブルームバーグ)
 ポンペオ米国務長官は北朝鮮の非核化について、トランプ政権の1期目中に大きく前進するとの期待を表明した。北朝鮮の非核化を巡っては、シンガポールで開かれた米朝首脳会談で具体的なコミットメントが示されなかったとして批判が上がっている。

  ポンペオ長官は13日にソウルで記者団に対し、どの程度の期間で北朝鮮が核兵器プログラム廃止に動き出すのを望むかとの質問に対し、「今後2年半でそれが実現する可能性があると期待している」と回答。「やり遂げられると希望を抱いている。やるべきことは多い」と続けた。 (中略)

 ポンペオ長官をはじめ米政府高官はここ数週間、北朝鮮に対する経済制裁を解除するには同国が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)に同意しなければならないと強調してきた。ポンペオ長官はこの日、共同声明での文言には明確には記されていないものの、その要求は含まれていると記者団に説明した。

  ポンペオ長官は「意味合いについては議論の余地もあるだろうが、声明の文書に含まれていると保証できる」とし、「米国が準備していること、また準備できていない可能性の高いいくつかのことについて北朝鮮が理解していると私は確信する」として、「また徹底した検証が行われると北朝鮮が理解しているということも、私は同様に確信する」と加えた。
(引用ここまで)

 ……。
 ふむ(肩をすくめる仕草)。

 共同声明文には核廃棄について「朝鮮半島の完全な非核化」と述べるだけで、どのように、またいつまでに、という具体的な文言は一切ありませんでした。
 多くのメディアはCVIDを盛り込めなかったから後退だ、としていましたが。

 声明文の後半には「非核化については実務会談はポンペオ長官と北朝鮮の高官の間で行われる」ともありました。
 そのポンペオ長官から、CVIDが含まれていると断言。
 期日については2021年1月まで、つまりトランプ大統領の第1期目の任期以内に。
 早くも具体的な(実務的な)話が出てきましたね。
 それも韓国での記者会見で。あえて韓国で、ということが重要なのでしょうね。ムン・ジェインに釘を刺すという意味でも。

 なるほどな。
 トランプパッシング、ということか。
 つまり、トランプ大統領は「米朝首脳会談を行ったというレガシー」だけは得られる。
 その後の交渉はポンペオ長官以下、官僚がこれまでの方針のままで交渉を行うと。
 共同声明があまりにもなにも決まっていないことから、「トランプに必要だったのはレガシーだけ。実務会談は続く」と書いた時点でこうなるのではないかという予測をしていて、まとめた形でエントリにしようと考えていたのですが思っていた以上にポンペオ長官の動きが早かった。
 「非核化の手段、期間といった実務協議に関してはトランプは関与しないということで、ポンペオ長官が音頭を取る」と当該エントリにちらっと書いてはいたのですけども。

 これからの交渉の進展待ちということです。
 なんか慰安婦合意の時の騒ぎを思い出しますね。