韓半島専門家「韓国人、在韓米軍なく朝・中・日にどう対応するのか疑問」(中央日報)
「トランプ大統領が韓米連合訓練を一方的に中断すると発表し、在韓米軍の撤収も望むと述べた。同盟国にこのようにするのは正しいやり方ではない」。マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長の指摘だ。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送は15日(現地時間)、こうした内容のグリーン氏へのインタビューを放送した。グリーン氏はホワイトハウス国家安保会議(NSC)アジア担当補佐官を務めた韓半島(朝鮮半島)専門家。

グリーン氏は「(6・12米朝首脳会談の)共同声明の内容はあまりにも弱い。非核化の過程について比較的詳しく合意したクリントン政権とブッシュ政権のジュネーブ核合意、9・19共同声明にはるか及ばない」と評価した。また「北朝鮮の非核化の可能性は懐疑的であり、北朝鮮政権も米国の体制保証を絶対に信頼しない」と話した。

在韓米軍問題については「在韓米軍が撤収して韓米同盟が終われば、中国にどう対応するのだろうか。日本と北朝鮮にはどうするのか。韓国人が自ら問うべき」と述べ、在韓米軍の重要性を強調した。一部で提起されている韓半島での戦争リスクが大幅に減ったという主張に対しては「北朝鮮が核兵器や生物・化学兵器を使用する場合、数百万人が犠牲になるため戦争を防ぐことが最優先」と前提にしながらも「北朝鮮体制を保証するからといって戦争を防ぐことはできない」と述べた。

その理由として「北朝鮮政権は今まで米国と合意したことをすべて否定した。北朝鮮は米国の体制保証を信頼しない。体制保証要求は同盟の軍事力を弱めるためのものだ」と説明した。

また「トランプ大統領は韓国に対韓安保公約を履行する積極的な意志がない」とし「青瓦台(チョンワデ、大統領府)は米国防総省と議会、シンクタンクなどと協力し、同盟強化に力を注ぐべき」と助言した。
(引用ここまで)

 CSISのマイケル・グリーン副理事といえば楽韓Webからは「慰安婦合意を主導した張本人」と名指しされている人物です。
 東アジアにおけるフィクサーとでも言うべき、決して小さくない影響力を持っています。
 アメリカの対アジア外交政策のベースを作っているのがCSISであるといっても過言ではないんじゃないでしょうかね。
 ただ、トランプ政権になってからはけっこう影が薄いように感じています。

 マイケル・グリーンにとっても今回の米朝首脳会談での共同声明は意外だったということでしょうかね。
 すっかすかであるというのは共通認識で、それをこれから埋めるのかどうかというのはまた議論があるという感じ。楽韓さんは「これからポンペイオとボルトンによって埋められるのだろう」と考えていますが。

 で、記事タイトルにもなっている「在韓米軍なしで韓国はどうするつもりなのか」ってことですが。
 ……なんとかするんじゃないですか?
 そもそも韓国の左派は伝統的に自主国防論が強いことで知られています。ムン・ジェインも軍事費を25%上げることを表明しています。
 最初に戦時統制権返還が唱えられたのはノ・ムヒョン時代。
 同時期に独自の原子力潜水艦を建造しようと計画し、アメリカの圧力で潰されたなんて話もあるほどです。
 北と対等になるには自主国防こそが肝になるというか、アメリカ軍こそが邪魔になっているというのが彼らの思想なのですね。

 ムン・ジェインが就任したあとの13年間は左派が牛耳ることでしょう。
 10年後くらいにはそれに反対する保守勢力も細々とした存在になっていることでしょうね。
 その期間中のどこかでムン・ジョンイン特別補佐官が述べるように「大統領が拒絶して」米軍が撤収することになるのでしょう。
 ノ・ムヒョンに対してブッシュ政権は「あいつはどこか頭がおかしい(から放置しておこう)」くらいの扱いでしたが、今回はアメリカも韓国から撤退を希望している。
 まさにWin-Winというヤツですよ。

 マイケル・グリーン的には飯の食い上げなので、危機感を抱いているでしょうけどね。