【コラム】「韓米同盟・韓日関係が切れたら韓国は吹き飛ばされる」(朝鮮日報)
国内の各メディアは競い合うようにして「延坪島を砲撃した北朝鮮の海岸砲台を閉鎖する」「軍事境界線一帯に配備された長射程砲を撤収する協議を始めた」などと報道している。一般国民は「北朝鮮は平和体制に関してまじめに考えているんだ」と思うだろう。しかし、筆者は「果たして北朝鮮がそのような協議に応じるだろうか。もしそうなら、韓国は先に何を譲歩したのだろうか」という疑問の方が先に立つ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先日、「一部の専門家たちが朝米会談の結果を低く評価するのは、民心の評価とかけ離れている」とクギを刺した。恐ろしいほどの民心が動員されれば、一部の専門家たちは自己検閲をするようになってしまうだろう。このため、「全世界の人々が戦争の脅威、核の脅威、長距離ミサイルの脅威から逃れられるようにした」と言えば良く評価され、「核廃棄は行われず、対北朝鮮制裁は解かれ始めた。韓米同盟も揺らぐようになった。北朝鮮の世襲独裁政権と米国の選挙政権が競り合えば、時間は北朝鮮の味方に付く。北朝鮮は時間を引き延ばして核保有国の地位を得ることになるだろう。核廃棄ではなく核軍縮会談に変わるだろう」と見通せば危うくなる。

 状況を楽観的に見なければ「守旧冷戦勢力」「平和の足を引っ張る」と攻撃されてしまう世の中になったが、勇気を出して文大統領に紙上で質問をしようと思う。米朝会談直後、トランプ大統領の口から「金ばかりかかって挑発的な戦争ゲームである韓米合同軍事演習の中止」という言葉が出てきたのにもかかわらず、文大統領は「熱い心で祝い、歓迎する」と述べた。このような重大発表に対して全く相談がなかった。事前に知ることもできなかった。それなのに、支持者たちの表現を使うと「百万ドルの笑顔」を浮かべていたとしたら、韓米合同軍事演習中止は文大統領が内心望んでいたことだったのだろうか。これまでは保守世論の反発を意識し、こうした心の内を見せてこなかったのだろうか。

 韓米合同軍事演習中止は在韓米軍撤退に帰結する可能性もある。韓国人は米軍撤退を受け入れるほど金正恩委員長の善意を信じてもいいのだろうか。何よりも文大統領の目標は非核化にあるのか。それとも北朝鮮との関係改善にあるのか。関係改善により非核化が実現して戦争がなくなるのか。核を保有している北朝鮮と共存が可能なのか。そして、核武装していない韓国は韓米同盟まで解消してしまった時、どのような状況に直面するのか。国民の生命と財産を守る責務がある文大統領は正直に答える義務があると思う。 (中略)

 脱北した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記は生前、「金日成(キム・イルソン)主席は韓国のことを両班(官僚階級)がかぶっていた帽子に例えた」と話していた。帽子を結びつける2本のひもは韓米同盟と韓日友好関係だ。帽子のひもを切ってしまったら、韓国という帽子はたちまち風で吹き飛ばされるだろうという意味だ。
(引用ここまで)

 日本とアメリカは、韓国をブルーチーム側につなぎとめるための帽子の紐のようなものであった、という話。
 まあ、これは実際そうであったのは間違いないところ。
 20世紀初頭から21世紀初頭まで日本の統治下、アメリカの統治下を経て韓国はいわゆる自由主義側にいたわけです。
 北に対抗するため極端な反共産主義を掲げていたことが原因。
 ロッキー4の上映が禁止された理由が「共産主義者がこんないい暮らしをしているわけがない」というものであったという話を聞いたことがあります。ドラゴがドーピングをして科学的トレーニングを積んでいるというシーンが問題になったそうですよ。
 1985年当時の韓国の認識では「共産主義者は貧しい描写がされていなくてはならない」ということだったのでしょう。反共意識の苛烈さを物語るエピソードですね。
 まあ、この上映禁止の話の真偽は確認していないのですが。

 ただ、韓国の歴史を鑑みてみればこの100年というものが異例だったのですよ。
 日本が統治し、アメリカの監督下にあったという状況がむしろ特殊な期間だったといえるのです。
 ハンチントンも「韓国は中国文明の支配下にある」と指摘しているように、本来は中国側についている国だったのです。
 100年間の歪みが元に戻ろうとしているだけですよね。

 保守政権であったパク・クネからして天安門でスリーショットを撮ってもらってご満悦なんてシーンがあったほどで。反アメリカ、中国回帰は韓国という文明の持つ当然の帰結なのです。
 最後の最後に「これを守れるんだったらつきあいを継続してやるよ」という最後通告だった慰安婦合意も実質的に反故にしているわけで。
 もう日本もアメリカも韓国の行く末を生暖かく見守ることしかできないのですよ。

 韓国の保守派もまもなく息絶えることですし、日韓に有効なコネクションもほとんどない。
 先週、金鍾泌が亡くなったというのは象徴的な出来事だったなと感じますわ。