風雲児坂本龍馬の墓、「京都の靖国」に変わる(中央日報)
明治文化行事も安倍首相の「過去史無視」宣伝の場に(中央日報)
薩長同盟と呼ばれるこの連合を斡旋した人物が「維新風雲児」と呼ばれる坂本龍馬(1836〜1867)だ。彼は同じ土佐藩出身の中岡慎太郎(1838〜1867)とともにこれを成功させたが、翌年に2人とも何者かに暗殺された。この2人の墓は故郷ではなく意外にも京都にあった。京都東部の霊山護国神社で彼らの墓を探した。2人並んで埋められた墓は素朴で、墓碑は歳月で色あせている。墓を眺めていると女子中学生3人が来て参拝した。司馬遼太郎の人気小説『竜馬がゆく』と、2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』など多くのドラマで封建制度を打破し万人が平等な世の中を夢見た青年として描写された龍馬の墓なのでそれだけのことはある。

問題は場所だった。案内書によるとここは「地方の靖国」と呼ばれ、日本全域に52カ所ある護国神社のひとつだった。霊山護国神社は戦没者の遺骨や英霊を安置し追慕する施設にとどまらなかった。目に付いたのはインド人法律家のラダ・ビノード・パール(1886〜1967)を賛える大きな碑石だった。太平洋戦争終戦後46〜48年に東京で開かれた極東軍事裁判に参加した11カ国12人の裁判官のうち唯一日本人戦犯全員の無罪を主張した人物だ。太平洋戦争1級戦犯を合祀した東京の靖国神社とともに日本に2カ所あるというパール判事の顕彰碑だ。近くには大東亜戦争記念碑が立てられていた。明治維新の契機を作った坂本龍馬の墓が靖国神社にあるのと変わらない格好だ。日本の近現代侵略の過去史を否定し明治維新で薄めようとしている感じを与えるのに十分だった。

案内板によるとここは当初幕末と維新過程で亡くなった人物を追慕するために1868年5月に設立された日本初の官祭施設だ。現在は300人ほどの明治維新関連人物の墓とともに太平洋戦争で戦死した東京府出身者7万3011人の英霊を奉安する。維新追慕施設に侵略戦争の犠牲者をともに奉安しているのを見ると「歴史省察」や反省どころか、侵略美化にばかり熱を上げているという感を消すことはできない。

日本はアジアで自発的に近代化の道を歩んだ唯一の国だ。だが明治維新150周年を迎え反省や反復防止の努力、その被害者に対する配慮どころか侵略行為に対する無罪ばかり積極的に主張しているので見る人を気まずがらせるほかない。 (中略)


(引用ここまで)
京都の明治維新記念館である霊山歴史館では「明治維新三傑」の1人、西郷隆盛(1828〜1877)特別展が開かれていた。ぱっと目が覚めた。西郷隆盛は維新の主役の1人で、朝鮮を侵略しようという征韓論を主張し日帝のアジア侵略の土台となった人物であるためだ。日本の極右と対外侵略のアイコンだ。展示館ではそんな人物を愛国者として紹介していた。彼を英雄として描写した絵と石膏像も見られた。反乱を起こして敗北し切腹する際に使ったというさびがついた刀まで展示された。 (中略)

さらに問題なのは今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主人公が西郷隆盛という事実だ。それも西郷隆盛を「勇気と実行力で時代を開き、愛のあふれる指導者」として描写している。「西郷どん」は西郷隆盛の愛称だ。公信力があるNHKが明治維新三傑のうちよりによって極右派のシンボルで征韓論を主張した西郷隆盛を明治維新150周年を迎える今年の大河ドラマの主人公に選んだことは隣国を不快にさせるのに十分だ。 (中略)

こうした状況は5月に尋ねた京都と東京の美術館も変わらなかった。京都国立近代美術館は「明治150年展 明治の日本化と工芸」特別展を、東京国立近代美術館は明治維新の年に生まれ今年で誕生150周年を迎えた横山大観(1868〜1958)特別展をそれぞれ開いていた。いずれも日本の優れた文化・芸術作品だった。桜の花と富士山など日本を象徴する絵を好んで描いた横山大観は現代美術界で「日本画」のジャンルの水準を大きく高めた大家に挙げられる。

問題はこうした展示会が日本の美術や芸術を見せる企画ではなく明治維新で日本が文化大国・文明大国・経済大国になったことだけ強調するために企画された感があるという点だ。『美しい国へ』という著書を出し、恥ずかしい過去史を無視して「美しい国作り」を政策として推進してきた日本の安倍晋三首相の意図に合わせたという評価だ。 (中略)

このような明治関連展示は安倍首相の日本がややもすると自己中心的で自己陶酔的であり偏狭な民族主義に進む兆しではないかとの疑念をかけられるに値する。日本が明治維新を隣国とともに記念するにはその陰に対する省察、周辺国に対する積極的な疎通、そして歴史を見る謙虚な姿勢から持たなければならないだろう。
(引用ここまで)
 要するに韓国人は「おまえら日本人は戦争に負けたのだから、すべてを贖罪の材料すべきだ。誇らしい歴史など1ミリもない」というように日本を抑えつけたいのですよ。
 西郷隆盛は征韓論を唱えたから英雄として扱うな。
 坂本龍馬の墓がミニ靖国神社のようになっていて隣国への配慮が見られない。
 伊藤博文は初代韓国統監であり、韓国に害を与えたという面を強調しろ。
 日本人が日本の歴史を誇らしく思うことは禁止すべきだ、というのが彼らの基本的な思想としてあるといえます。

 いわゆる「任那日本府」についても、韓国では第2回日韓共同歴史研究委員会ですべて否定されたというような話になっているのですが。
 これも同様の背景を持っているといえるでしょうね。
 ま、「歴史研究委員によって否定された」という話はすべて嘘なんですが。
 こういった韓国人の基本的な思想を知っていると、杉原千畝を取り上げることを嫌う理由なんかも理解できるんじゃないでしょうかね。

 そういった韓国人の言いがかりをそのまま受け止めていたのがかつての日本。
 ようやく「おかしいぞ?」と韓国を知り始めた結果が「韓国を信頼できない」と回答する日本人が80%超という世論調査の結果なのです。
 ちなみに韓国側からは「そういった『韓国を信頼できない』とする日本社会こそが問題だ」とかいう話も出ています(笑)。どこまで行っても「日本が悪い」なのですね。
 ただ、そんな関係性に日本人は辟易しているということだけは間違いありません。

なぜ日本人は韓国に嫌悪感を覚えるのか
室谷克実
飛鳥新社
2018/3/29