最低賃金を出さなかった零細企業の摘発数、昨年より44%増加(朝鮮日報・朝鮮語)
今年上半期(1〜6月)に雇用労働部勤労監督に摘発された最低賃金違反者が前年同期比43.7%増加したことが分かった。時間7530ウォンで、最低賃金が前年比16.4%上昇つつ、大幅に引き上げられた最低賃金を出さなかった零細企業が雇用部の調査で大挙摘発されたものである。11日、自由韓国党チャン・ソクチュン議員が雇用労働部から提出を受けた「2018年上半期の最低賃金違反現況」によると、今年1〜6月の勤労監督から最低賃金違反で摘発された業者は、928箇所であった。昨年1〜6月の違反業者(646ヶ所)より43.7%(282所)増えた。同じ期間、雇用部の勤労監督を受けた企業数は、昨年の8263カ所、今年9081ところである。今年勤労監督件数は前年比9.9%増え、違反企業数は43.7%増えたわけである。労働者が最低賃金に違反したという理由で事業を申告した件数も増えた。昨年上半期17万6960件で、今年は18万9882件と7.3%増加した。このうち、実際に最低賃金を支給していない場合は、昨年上半期995件から、今年1192件19.8%増加した。現行の最低賃金法によると、最低賃金に達した賃金を支給した事業主は、3年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金などの処罰を受けることになる。 (中略)

こうした中、国会では最低賃金違反事業主名簿を公開して融資制限などの信用を制裁する与党法案が発議された状態だ。賃金未払い事業主に適用した名簿の公開と信用制裁を最低賃金違反事業主にも拡大適用するというものである。パク・ジスン高麗大法学専門大学院教授は、「零細事業主が保障困難なレベルで最低賃金を上げながら、名簿を公開して、信用制裁して、事実上撤退するしかないなら、零細事業主としては大きな負担を負うしかない」と話した。
(引用ここまで)

 最低賃金を守らなかった事業主が増加(646→928件)。
 最低賃金を払わなかったとして告発してきた労働者も増加(17万6960→18万9882件)。
 ……まあ、全業種、全国で一律に100円も最低賃金を上げればこうなりますわな。
 社会不安の要因にしかなっていない気がする。

 その一方で国会では「最低賃金を支払わなかったら名簿に晒して、信用制裁を課して銀行を使えなくしてやるからな」という法案が審議中。
 これ、以前から政府で検討されていたアイディアです。
 事業主に対して信用制裁=債務不履行者と同等の扱いとするということですね。
 まあ、そうすることで最低賃金を支払わなかったらとんでもないことになるぞという警告を出そうとしているのでしょうが。
 あと懲罰的な制裁金(差額の3倍)を支払わせるというアイディアもあったようですが、これはまだ立法化されていない模様。

 最低賃金を上げて国民の暮らしを楽にしよう、というのは、ムン・ジェイン大統領様の聖公約ですからね。
 その「善の循環」に逆らうような輩はこうやって晒されて当然ということなのでしょう。
 むしろ、こうして逆らうような輩がいるからこそ、所得主導成長がまともに動作していない可能性すらありますね。
 最低賃金を支払わなかった事業主は一人残らず懲役刑までいけるようにすればいいんじゃないかな? なんだったら「メガネをかけているから逮捕→死刑」でもよいと思いますけどね。

ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ)
山田寛
講談社
2004/7/10