「安重根遺骨発掘、南北共同で出れば中国も協力するだろう」(文化日報・朝鮮語)
「安重根義士の遺体発掘は資料を通じた信頼性の高い位置をまだ特定できていないが、南北が共同で資料を出して現場調査を行えば、中国側の十分な協力を得て進展を見ることができるでしょう」

南北首脳が4・27板門店会談で安重根医師の有害を一緒に発掘しようということ共感を達成しながら、過去10年間停滞していた安義士の遺体に弾みがつくと思われる。過去の南北共同で安義士の遺体発掘に乗り出したことがあるが成果がなく、中国は安義士の故郷が黄海てあることを聞いて南北が共同で遺体発掘の申請をしてくれることを主張してきた。

過去10年間安義士の遺体発掘作業に関与してきたキム・ウォルベ(写真)ハルビン(哈爾濱)理工教授との電話インタビューを通じて条件が変化した中での遺骨発掘の可能性について考えてみた。

-南北共同作業になることで、遺骨発掘作業のいくつかの進展が期待されるか

「中国も南北が共同で安義士の遺体発掘を申請しなければならないとしてきた。そのような次元での南北首脳の共同発掘共感は重要なステップを一度超えたものである。2006年、中国の丹東地域であったアメリカ人パイロットのトロイ・クーパーの遺骨発掘事例は参照するに値する。当時、米国は中国外交部だけでなく、国防部、国家档案館、赤十字などの機関と関連会談をした。遺骨発掘のために中国外交部と旅順監獄地域当局も重要ですが、中央レベルの国防部、国家文物局、国家档案館、大連地方政府、大連档案館など関連機関との継続的な協力が必要である。例えば旅順地域は軍事地域で、中国当局は、指標透過調査(GRP)に敏感である。また、資料調査のための国家档案館の協力と文物保護地域に指定された旅順監獄墓地発掘のためには国家文物局の協力が不可欠である。南北が一緒にすると、この点で有利である。」

-2005年の南北閣僚級会談で安義士の遺体発掘事業を共同で推進することにしたが、共同発掘はできなかった。

「2006年6月の南北共同調査団23人(韓国15人、北朝鮮8人)が旅順の4カ所を訪問調査し、旅順監獄裏側を遺体発掘地域で特定して発掘することに合意した。しかし、2008年に北朝鮮が共同発掘に参加していなかったし、北朝鮮の了解の下に、南側が発掘作業を行った」

「- 2008年の発掘作業が事実上失敗したが、それでも成果を探すとすれば?」

「2006年6月に第1次南北共同有害調査団が旅順監獄北西野山を遺骸埋葬地域として特定し、2008年3〜4月に韓国と中国が29日間の発掘作業を行った。調査地域は、旅順監獄の裏山海抜90mの円形宝山尾根の南東斜面下部に該当する地域である。調査当時すでにアパートを建てる敷地平坦工事がほぼ完了した状態であった。遺体を見つけられず残念であり、大規模調査発掘に旅順監獄裏側が気がかりであったことをそれなりに解消した調査であった。すぐ隣の軍部隊の中の調査は未到であったし、また旅順監獄墓地の発掘作業をできなかった悔しさを残した」

-総体的に今安義士の遺体発掘はどこ詰まっている。

「現在の遺骨発掘は、正確な資料がないために位置と現場を特定できていない。安義士殉国後関東裁判所の嘱託人である園木末嘉が書いた「安重根死刑執行状況」によると、関東都督府監獄(当時の旅順監獄の正式名称)墓地に埋葬したと出てくる。しかし、旅順監獄墓地がどこであるかについての具体的な資料がない。また、旅順監獄周辺のマンションや生活近隣施設が入ってかなりの障害がある。正確な場所が資料的に特定されていない状態で、その上に旅順監獄墓地の発掘と調査をしなければならない。難関ばかりではあるが、中国側の積極的協力があれば進展可能だ。このため中国で遺体発掘の正当性とプロセスを知らせる本の発刊が重要である」キム教授は、このような本の出版を準備している。

-黒龍江省大連市の档案館資料の閲覧が重要であるとしたが。

「中国内の黒龍江省档案館は義士のいたハルビン市に位置している。当時、義挙現場の具体的な資料と義士が過ごしたハルビンでの11日間の行跡を確認するために非常に重要である。また、安義士の家族の遺骨発掘資料も見つけなければならない。大連市档案館は安義士殉国地域で、関東都督府当時の憲兵資料、1910年旅順地域の地図、1910年とその後の気象資料、これまで大連市档案館で収集した1909年と1910年の時期旅順地域資料などがあることを確認しなければならない。中国では1980年代後半、中国党内法を改正して1945年以前のデータは閲覧を制限している。南北が遺骨発掘だけでなく資料の調査も中国に要請しなければならない。」
(引用ここまで)

 4月27日の板門店で行われた南北首脳会談で安重根の遺骨発掘についてムン・ジェインが提案して、キム・ジョンウンが受け入れたという話があったのですね。
 ムン・ジェインが3・1運動100周年が来年になるので、そういった「共同事業」を推進していこうという話の一環だったそうですが。
 というような話を先週くらいにムン・ジェインが明らかにしていたのです。

南北、1919年独立運動100周年共同行事推進へ(中央日報)

 北朝鮮では安重根の扱い自体がどうなっているのかいまひとつ見えてこないので、本当に乗ってきているのかどうか不明なのですけども。
 北朝鮮では安重根は「暗殺によって日本による併合を決定づけた愚か者」くらいの扱いだという話もまことしやかに語られています。
 キム・ジョンウンとしても断って援助手段が絶たれるよりは受け入れておこうくらいのものだったかもしれませんね。

 なぜか安重根の遺骨発掘というのが韓国では「民族の悲願」のような扱いを受けています。
 青山里の戦闘で大勝利を遂げたという神話の主役、金佐鎮の孫を自称している国会議員が、伊藤博文のひ孫にあたる松本剛明元外相に「安重根の遺骨発掘を手伝え」なんて言ってきたこともあったほどです。
 ちなみにこの国会議員、前回の総選挙で共に民主党からの候補に敗れて落選しているので「元国会議員」ですね。
 韓国の国家報勲処長から「日本政府は安重根の埋葬地を資料にしているはずなのでそれを寄こせ」「寄こさないなら天皇訪韓には反対だ」なんて話も飛び出たことがありましたね。
 それで資料を渡したとして、日本の得には一切ならないのになんで渡すと思うのやらと唖然とした覚えがあります。むしろ渡さないほうが得だらけっていう。

 さて、この記事のキム教授が主体になってこれまで何度かハルピン駅周辺を発掘しているのですが。
 見事なまでに「ここにないことは判明した」ということばかり。
 ハルピン駅周辺は高度成長期を迎えているとのことで、マンションが建ったりなんだりで発掘作業も制限されているのだそうです。
 ……まあ見つからないほうがいいと思いますけどね。
 見つかったら見つかったらまた「ニホンガー」ってがなり立てるのですから……って、別になにも日韓関係のシチュエーションとしては変わらないってことか。
 まあ、「資料を渡さないなら天皇訪韓反対」って言われているのであれば、渡さないほうがいいのは間違いないでしょうね。
 そんなものを本当に日本が秘匿しているのかどうかという前提が怪しいと思いますが。