【社説】「経済は回復傾向」…韓国政府の安易な楽観論(中央日報)
韓経:韓国銀行まで今年3%経済成長見通し諦め(韓国経済新聞)
韓国経済は現在、四面楚歌と変わらない。何よりも経済の両軸である内需と輸出がともに不安定だ。さらに雇用事情は通貨危機当時並みに悪化している。しかし企画財政部が昨日発表した「最近の経済動向」7月号にはこうした危機感が見えない。企画財政部は「米中貿易問題などの影響で不確実性が拡大している」と懸念を表したが、「最近の韓国経済は全産業生産が2カ月連続で増加するなど回復の流れが続く姿」と主張した。

果たしてそうだろうか。政府は韓国経済が昨年12月から8カ月連続で回復傾向だと主張するが、現実は正反対だ。この期間、韓国経済は雇用ショックに苦しだ。新規就業者数は2月から5カ月連続で10万人水準にとどまり、今年1月から施行された最低賃金の急激な引き上げの衝撃で飲食・宿泊業と臨時・日雇い従事者の数十万人は失業の直撃弾を受けた。

産業の原動力である製造業の状況も最悪だ。今年に入って製造業の稼働率がライバル国より最大15%も低い70%台序盤に落ち、この余波で製造業でも雇用が減少した。韓国経済を支える輸出は一寸先が見えない。
(引用ここまで)
韓国銀行まで今年の3%経済成長見通しを諦めた。生産・投資・消費指標が軒並み減少している中、5カ月間「雇用ショック」が続き、米中貿易葛藤により輸出鈍化の懸念が大きくなっているからだ。

国策・民間研究所に続き、韓銀まで今年の成長見通しを下方修正し、韓国政府だけ3%成長を守り抜こうとしている。

韓銀は12日、「2018年下半期経済見通し」で今年の成長率見通しを2.9%に修正して発表した。4月に提示した3.0%より0.1%ポイント低い。急激な投資鈍化を主な要因にあげた。4月に前年比2.9%増加するとみていた設備投資増加率見通しを、この日1.2%に大幅下げた。

「成長エンジン」である輸出増加傾向も下向くとみた。今年の商品輸出増加率は4月の3.6%から3.5%に下げた。雇用見通しも悲観的だ。今年の就業者増加幅は18万人と見通した。政府の予想値の32万人を大きく下回る水準だ。
(引用ここまで)

 半導体については株価が調整期に入ったことでも分かるように、市場ではスーパーサイクルが継続するのか否かについて嫌疑的な視線が多数となっています。
 現状では価格的にはNANDは弱含み、DRAMは停滞という感じですが、どっちにしても依然として全般的に価格自体は高止まりしています。
 ただ、入手性については悪くなくなったように感じますね。各社ともブラウンフィールド内で増産していた効果が出てきたかなというところ。
 ウエハのほうが逼迫しているかもしれない。

 となると、この2年ほどの(見た目の)経済成長のほぼすべてを半導体に頼ってきたともいえる韓国経済全般についても疑問符が疑問符がつくようになるわけです。
 圧倒的なまでのサムスン電子の強さであたかも韓国経済全体が強さを誇っていたかのように見えていたのですが、その伸びがなくなれば実態が見えてきてしまう。
 サムスン電子も「史上最高益」を叩き出し続けてきたのですが、この第2四半期でついにそれも終わりました。
 主犯はスマホの売り上げ不振であって、半導体はまだまだ4-6月期は行けていたようですが。

サムスン電子の営業益 7四半期ぶり前期比減=4〜6月(聯合ニュース)

 でもま、そんな市場の視線を気にせず、韓国政府は「経済好調!」を繰り返しているだけ。
 去年の総評も「内外の困難な環境にも関わらず、韓国は3%の成長を遂げた」とか言っていたような政府ですからね。
 実態は半導体におんぶに抱っこに肩車だったのですが。
 その魔法が切れた時に、どんなことになるのか。
 まあ、ちょっと想像したくないですね。いくら半導体関連が人を必要としないとはいえ、運搬やパッケージングにはそれなりに人手がいるわけで。
 それが一気に壊れるような事態にはなってほしくないものなのですが。自分の投資ポートフォリオ的にも。

マスコミの「まだ伸びる」は危険なシグナル
週刊エコノミスト 2018年07月10日号 [雑誌]
週刊エコノミスト編集部
毎日新聞出版
2018/7/2