消費減らす韓国の50−60代、日本の長期不況と酷似(朝鮮日報)
 韓国が「失われた20年」と呼ばれる日本の長期不況と同じ道を歩んでいる。日本の衣料国内販売額は1991年に15兆3000億円でピークを迎えた後は減少に転じ、現在はピーク時の3分の2ほどだ。韓国は昨年の衣類・バッグなどファッション商品の消費額が前年比1.7%減の42兆4758億ウォンで、2008年の経済危機以降初めて減少に転じた。日本の自動車国内販売台数は1990年の777万台を最高として、28年間それが破られていない。韓国でも15年に183万台が売れた後、179万台まで落ち込み、今年も昨年並みの水準だ。

 韓国の民間消費の伸びは08年の経済危機以降、急激に鈍化したまま回復していない。年平均伸び率は2000−07年の4.3%から08−17年には2.2%に低下した。

 こうした消費の低迷は高齢化が主因だ。日本は主要品目の販売量が減少するや、1994年に高齢化社会(人口の14%が65歳以上)に入った。韓国も昨年から高齢化社会を迎えた。韓国の場合、60歳以上の高齢者の人口構成比が20年前より倍増したのに対し、60歳以上による消費は大幅に減少した。消費を減らす時期も60代から50代へと10年早まった。

 深川由起子早大教授は「韓国は経済状況と人口構造からみて、日本と20歳差の兄弟のようだ。代表的な消費財需要減少は、韓国経済が長期低迷局面の入り口を迎えたことを意味する」と指摘した。
(引用ここまで)

 うーん、微妙。
 遅かれ早かれ超高齢者社会に突入する社会というのは、消費低迷を迎えてしまうという構造はあるのかもしれません。自分がどれだけ生きるか分からない。あるいは医療費がどれだけかかるのかも分からない。
 というわけで「将来」に備えようとする。
 麻生副総理が「90代になってもまだ老後が心配だという人がいる」っていう発言で叩かれてましたが、あれは発言全体で見れば「貯蓄だけじゃなくて金を出す方向に行ってくれ」っていう当然の話をしていたのですよね。
 政府がインフレターゲットを設定しているのも、デフレだと現金の価値が時を追う毎に増えてしまうから。
 インフレにすれば「貯蓄している金を出さざるを得ない」方向になるからなのです。

 ただ、日本と韓国で大きな違いがあるのが「高齢者に資本の蓄積があるか否か」という部分。
 これまで公務員くらいしかまともな年金制度がなかった状況なのです。2015年の時点では、そもそも年金もらっているのが人口の半分にしかならない。
 しかももらっていても25万ウォンていどだったりするというような状況。高齢者人口の8割が年金ゼロか、25万ウォン以下。

韓国の高齢者10人のうち8人が年金受給なしか2万5千円未満(ハンギョレ)

 「消費せずに防衛している」のではなく、物理的に消費できないのではないかという疑惑があるのですよ。
 以前にも「韓国には失われた10年は訪れない。なぜなら10年もしないうちに破綻するからだ」なんていうジョーク(?)があったほどでした。
 そうでもないかぎり、高齢者自殺率が世界1位になったり、バッカスおばさんが公園を闊歩したりするわけがないですよね。
 まあ、実際に韓国経済が長期不況のとば口にあることは間違いないのでしょう。
 ただ、それが本当に「長期不況」として成立するのかどうかは疑問ですね。

キミのお金はどこに消えるのか
井上 純一
KADOKAWA
2018/8/4