‘I Think All Those People Are Dead’: Laos Dam Survivors Seek Word of Neighbors(ニューヨークタイムズ・英語)
Bounna Eemchanthavong was trying to do math that refused to add up: About 650 people lived in his remote village in southern Laos before it was devastated by a dam failure, and only 65 of them had been spotted at two shelters where survivors gathered.

But local officials were telling him that only 10 people from the village were officially missing, Mr. Eemchanthavong, 61, said on Friday.

“I don’t know if that number is correct,” he said at one makeshift shelter, a converted primary school several dozen miles from his home, as other flood victims streamed past in a muddy field strewn with disposable food containers. “We’re just waiting for more information.” (中略)

On Friday, the Lao News Agency quoted Khammany Inthirath, the minister of energy and mines, as saying that what the agency called the “collapse” of the dam was caused by “substandard construction.”

Richard Meehan, a former dam builder and former adjunct professor at Stanford University’s School of Engineering, said that the dam failure sounded to him like a case of “failure by internal erosion” caused by construction defects like inadequate foundation preparation, bad grouting, and high-risk design configurations.
(引用ここまで)
Bounna Eemchanthavongさんの計算はどうしてもあわなかった。ダム洪水が起きる前に、ラオス南部の彼が住んでいた村には650人ほどの住人がいた。現在、2ヶ所の避難所でそのうち65人の所在しか判明していない。

しかし、担当者は「公式の行方不明者は10人だ」と彼に告げているとEemchanthavongさん(61)は語った。

彼の地元からは数十マイルも離れた避難所となっている小学校内で「この数字が合っているか分からない……」と語った。 (中略)

金曜日にラオスニュースはKhammany Inthirathエネルギー鉱物大臣の言葉を引用して「ダム崩壊は基準以下の建設によって引き起こされた」と報道した。

元ダム建設者であり、スタンフォード大学工学部の元非常勤教授であるRichard Meehan氏は「ダムの不具合は建設的な問題、たとえば不十分な基礎の準備、悪質なグラウト、ハイリスクな設計構造などによって引き起こされた『内部侵食による破損』であるように思える」と語った。
(引用ここまで)

 先日、ラオスの担当大臣から「原因は手抜き(substandard=低水準な、標準以下の)工事によって引き起こされた」という発言がありました。
 今回のニューヨークタイムズの記事ではアメリカのダム建設専門家から「内部侵食によって破損しているように思える」との指摘。
 その原因はあくまでも間接的にですが、予算を浮かせるための工事が行われたためではないかという話になってますね。
 グラウトというのはダム内部に注入するセメント等のこと。

 ラオス当局は650人の村から65人の生存者しか見つかっていない状況でも「公式には行方不明者は10人」と発表している……か。
 社会主義国特有の秘匿主義を感じます。
 素晴らしい計画が行われている中で不幸な事故が起きた、それでも我々の尽力によって最低限の犠牲で済んだ……というようなソ連、中国で繰り返されてきたパターンをまんま踏襲しています。
 少なくとも犠牲者数は相当に低くカウントされているわけです。

 おそらくは同様に原因究明もなあなあになるのではないかな、と。
 韓国側が救援物資や資金をラオス政府に出すことで、ただの天災として扱われるんじゃないかという気がしますね。