「スーパーサイクルの終わり "vs"好況より行く」... 交錯した半導体景気見通し(東亞日報・朝鮮語)
Morgan Stanley downgrades high flying chip sector to sell: ‘Indicators are flashing red’(CNBC・英語)
半導体スーパーサイクル(超長期好況)が近いうちに終わるという悲観論が国内証券市場を押さえ付けている。グローバル投資銀行(IB)が半導体市場の見通しを下方修正した報告書を相次いで発売しコスピのツートップであるサムスン電子とSKハイニックス株価が揺れている。

しかし、国内の証券会社を中心に、半導体業況や代表企業の業績好況が続くという評価も多い。市場の見通しは交錯した中で韓国の輸出の支えである半導体成長が折れる可能性に備えなければならないという指摘が出ている。

12日、金融界によると米国系大型IBを中心に半導体市場の否定的な見通しが提起されている。モルガン・スタンレーは、5日(現地時間)SKハイニックスの目標株価を下げた「売り」レポートを出したのに続き、9日、半導体業界の投資見通しを「中立」から「注意」に引き下げた。注意はモルガン・スタンレーの投資意見の中で最も低い段階だ。

報告書は、「半導体景気が過熱の兆しを見せている。リードタイム(製品購入引渡までの時間)の短縮、需要の減少などで相当なレベルの在庫調整が必要になるだろう」と述べた。ゴールドマン・サックスもこの日のレポートを出して、「来年上半期からDラム価格が低下する」と予想した。 (中略)

しかし、楽観的な見通しも少なくない。市場情報会社「ICインサイツ」は、国内企業が市場の70%以上を占めるDラム市場の今年の売上高が昨年より39%増加して、単一の半導体品目で初めて1000億ドルを超えると予想した。

国内証券会社も概して半導体好況がしばらく続くものと見ている。金融情報会社エフアンドガイドによると、証券会社が提示したサムスン電子の適正株価は、平均6万5000ウォン、SKハイニックスは11万1000ウォンで、現在の株価を大きく上回る水準だ。

皇民性三星証券研究委員は、「中国が市場シェアを伸ばしているが、まだ国内企業とNAND型フラッシュは5年、D-RAMはそれ以上の格差が出る」とし「今年よりも来年の国内企業の収益が大きくなるだろう」と予想した。
(引用ここまで)

 モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスともにメモリーについて「NANDフラッシュ、DRAMともに在庫調整局面に陥る」との予測を発表。
 で、それに対して韓国の証券会社は「まだまだ大丈夫」との予測。来年の収益のほうが高くなるとの予測。
 IC insightsについてもこの記事では「楽韓的な見通し」に区分されているのですが、「DRAM製造会社は今年の売上が去年よりも増える」としているだけで、来年以降がどうなるかは書いていません。
 個人的に見ても半導体全体ではなく、DRAM、NANDフラッシュのメモリーに関してはそろそろ限界かなぁ……という感じがしていますね。
 半導体全般はまだ伸びていくと思うので台湾セミコンダクターマニュファクチャリングとアプライドマテリアルはまだホールド。
 メモリー企業にも多く投資しているヴァンエックベクトル半導体ETFは売り払って正解かな。

 まあ、メモリーが下がったら本格的にやばい。
 これまではメモリーがダメでも製鉄、製鉄がダメでもスマホ、スマホがダメなら造船、自動車というような形でそれなりに引っ張ってくる産業があったのですよ。
 造船、自動車は右肩下がり。スマホは中国市場で存在が消え去り、メモリーはだぶつくことが予測されている。
 製鉄のポスコはインドネシア、インドの子会社を含めてそこそこの業績を上げているのですが……それくらいかなぁ。
 あ、そうそう。一部では「大爆発した」だの「木っ端みじんになった」だのいわれてたクラカタウポスコは過去最高の営業利益を計上したそうですよ。

 ただ、ポスコの直近の4半期(18年4-6月)利益は1兆2500億ウォン。韓国経済を牽引できるかというと……難しいかな。
 次が見えないのですよね。
 「次の牽引役」を育てることがムン・ジェイン政権の責務だったのですが……まともな経済政策なんかなにひとつとして出していないしなぁ。
 まあ……がんばって。

個人的には電池素材の企業がざっと出てたのがありがたかった。
週刊東洋経済 2018年6/30号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2018/6/25