韓経:「韓中の技術格差1.4→1年」(韓国経済新聞)
中国が技術分野で韓国を急速に追い上げていることを受け、両国の技術格差が1年に縮まったことが分かった。円安で中国の価格競争力が高まっているうえに、技術格差まで縮まり、韓国の輸出産業が脅かされているという分析だ。 (中略)

電子・情報・通信技術格差は1.8年から1.5年に減った。医療部門は1.5年から1年に、エネルギー・資源・極限技術は0.9年から0.4年に格差が縮小された。バイオ(1.7→1.5年)、機械・製造・工程(1.7→1.3年)、ナノ素材(1.1→0.7年)などいずれも2年前に比べて差が減少した。一方、中国が優位を見せている航空宇宙技術の格差は4.3年から4.5年にさらに大きくなった。

このような変化は技術水準別輸出の比重からも分かる。韓国の高位技術製造業の輸出比重は2000年35.8%から2016年30.4%に縮小された。一方、中国の高位技術製造業の輸出比重は2000年22.4%から2016年32.6%に増加し、2000年代以降持続的に拡大している。

技術格差が縮小され、輸出競争はさらに深刻化していることが分かった。全体品目を対象に韓中輸出競合度指数(ESI)は2000年0.331から2016年0.390に上昇した。2000年以降最高水準だ。ESIは競争関係にある国家が特定市場で輸出をめぐって競合する時の競争の程度を測定した指標だ。1に近いほど両国の輸出構造が類似して競争が激化するという意味だ。
(引用ここまで)

 何度か「中国は国策として自国内で中間材、部品単位での製造に取り組んでいる」という話をしています。
 韓国の対中貿易黒字ががんがん減り続けており、世界経済が順調なのに韓国の製造業が苦境に絶っている原因はここにあると考えられます。中国に頼り過ぎで、かつそれが永遠に続くかのような錯覚に陥っていたのでしょうね。
 ここ何年かで対中輸出用に設備投資しちゃった企業とか青息吐息だとか。
 実際、ピークだった2013年には628億ドルの貿易黒字を荒稼ぎしていたのですが、2016年には375億ドルにまで減少。
 貿易黒字が減り始めた2014年の時点で「これは構造的な問題だ」と警鐘は鳴らされていたのですが、対策はできなかったようです。まあ……純粋に技術力の問題ですからね。
 もっとも、半導体狂騒曲が流れ続けているせいで2017年には443億ドルに増えてしまったのですけども。

 その最後の牙城ともいえるNANDフラッシュ、DRAMも中国国内での製造の目鼻がつきつつあります。
 かつ、すでにNANDフラッシュ、DRAMともに価格は天井をついて下落基調。
 半導体におんぶにだっこだった韓国経済は「経済成長率という見た目」だけは成長できていたのですが、雇用はそれに追いついていなかったという状況でした。
 今度は経済成長率が雇用の低さにだんだんと追いついてくる、ということになるのでしょうね。
 去年の成長について「困難な内外の環境にもかかわらず、3%成長できた」とかわけのわからないコメントを出していた大統領府が今年、あるいは来年の成長についてどんなコメントを出すのか楽しみですね。
 今回の雇用ショックと同様に「厳寒と酷暑がひどかったので伸びませんでした」とかかな?