【社説】韓国来年度予算案、想像を超える税金ばらまき(朝鮮日報)
 韓国政府は前年度を9.7%上回る470兆5000億ウォン(約47兆1900億円)規模の2019年度予算案を編成した。税金で雇用を創出し、福祉も拡充する内容だ。経済危機の時期に相当する超大型予算と言える。物価を考慮した来年の経済成長率予測値(4.4%)の2倍を超える。与党は「想像を超える予算増額」を主張していたが、それが現実になった。

 韓国政府が税金で景気てこ入れを図るのは主な政策手段だ。経済成長率が2%台に低迷し、雇用不足が深刻となった現在、税金による支出を増やし、景気への対応で先手を打つ必要がある。問題は適正レベルを超えたことだ。 (中略)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権発足1年半の雇用対策予算は54兆ウォンだ。巨額の支出を行ったが、7月の就業者の伸びは前年同月比で5000人にとどまった。54兆ウォンが砂にまいた水のように消えたにもかかわらず、来年には雇用対策予算をさらに22%増額するという。内容を見ると、納得し難いものが少なくない。

 今年は警察、軍人、教員など公務員を2万7000人増員した。警察は継続的に増員されてきたが、sらに増員が必要かどうか検討はされたのか。学生数が衝撃的な水準に減少しているが、逆に教員を増やしてどうするのか。来年は公務員3万6000人を新規採用するというが、5年間の任期で本当に17万人増員すれば、国民はどうやってそれを負担するのか。30年間で350兆ウォンが必要になる。それ以外の雇用も大半が臨時職で、事実上の税金ばらまきに等しい。雇用対策予算で飲食店の経営者に税金で現金を支給する。後からそれを撤廃することはできるだろうか。
(引用ここまで)

 む、公務員増員が1年目はたったの2万7000人、来年は3万6000人。5年間で17万人増員の予定。
 生温いな。
 公約の5年間で81万人増員はどうしたのだ。
 まあ、正確にいえば「公務員をはじめとした公共部門での増員を5年で81万人」だったので1年に16万人は達成できているのかもしれませんが。
 一度、公務員として雇えば最低でも30年、下手をしたら40年ほど雇わなければなりませんからね。
 財政にとてつもない禍根を残すことになるのですが、まあ大統領任期は5年間だけなので知ったこっちゃないでしょう。

 ムン・ジェイン政権は当選当初から「超巨大な政府を目指す」ということを標榜しており、それを実行してきています。
 そうすれば政府の手で経済を握り、すべてをコントロールすることができるという幻想を抱いているようなのですが……。そんなことができたらどこの政府も苦労してないよなぁ。
 特に韓国の場合は外需依存率が高いので、国外の要因で景気は大きく左右されます。
 実際に去年の経済成長率が3.1%と望外に高かったのも、ムン・ジェイン政権の手腕ではなくひとえに半導体が高騰していたからに過ぎません。

 でも、何度か書いているように韓国の財政というのはまだまだ健全です。
 孤児輸出世界一の高齢者自殺率に象徴されるように、お金のかかる福祉をぎりぎりまで切り詰めて政府支出を少なくしてきた結果として、ですが。
 楽韓WebではIMF管理下に置かれたトラウマからそのようにしているという、と解説してきましたね。
 なので、財政支出を行う余裕はあるといえばあるのですが……。

 ムン・ジェインがこの1年4ヶ月ほどでばらまいてきた雇用対策費は54兆ウォン。
 その結果が7月の前年同期比で5000人の雇用増加だったわけで。
 54兆ウォンでも懲りずにさらに22%上乗せ。
 「砂漠に水を撒く」どころの騒ぎじゃない。
 外から見る分には興味深い観察対象ではあるのですけどねーと、次のエントリに続く。

♪今後1000年草も生えない砂の惑星さ〜
砂の惑星 feat.初音ミク
ハチ
REISSUE RECORDS inc.
2017/8/31