ムン・ジェイン大統領「2032年ソウル - 平壌オリンピック共同開催希望」(MBC・朝鮮語)
9月に平壌首脳会談では、オリンピックの南北共同開催問題も議題の一つになると思われる。
MBCの取材結果ムン・ジェイン大統領が昨日トーマス・バッハIOC委員長との会談で2032年夏季五輪の南北が共同開催をしたい意思を明らかにしたことが確認された。 (中略)

会談ではムン大統領は南北が共同でオリンピックを開催することを願うという意思を明らかにしたことが確認された。

ムン大統領は「最近のアジア大会で南北単一チームがよい成績を収めている」として「今後、北京冬季オリンピック、東京オリンピックでもコリアが続いて単一チームを結成することを望む」と述べました。

それとともにムン大統領は「可能であればソウルと平壌でオリンピックを共同開催することができればいい」と話した、と青瓦台の関係者は伝えました。

現在2028年のオリンピック開催地まで定められている状況であるだけに、ムン大統領は2032年夏季オリンピックを念頭に置いて、このように述べたと伝えました。

これに対してバッハ委員長は、肯定的に答えたと青瓦台の関係者は述べた。 (中略)

アン委員長はMBCとの通話で、「他の南北交流は対北朝鮮制裁のために限界がある」とし、「オリンピック共同開催は制裁にかかわらず、世界に平和のメッセージを与えることができるカード」と説明しました。
(引用ここまで)

 なんというか、一種の感嘆を覚えますわ。
 現状で北朝鮮に対して制裁を課されずに協力できるのはスポーツ外交だけなのですね。
 そして制裁除外を比較的訴えやすい部分でもあるのです。
 平和の象徴としてのスポーツを云々と訴えやすい。
 だからこそ平昌冬季オリンピックでもアジア大会でも同様に合同チームなり合同入場なりをしてきたわけです。
 一度開いた扉を閉ざさないようにするための努力、ということなのでしょうが。

 その一方で制裁破りというか、なんとかして一点突破を狙っていこうという気概が見える部分でもあります。
 ムン・ジェインは6月にはワールドカップを南北共同開催したいとも言ってました。
 国際的な催し物に北朝鮮を食いこませていって、孤立を演出されないように……としたいのでしょうね。

 しっかし、今度はオリンピックの共同開催ですって。
 もうすでに2024年パリ、2028年ロサンゼルスまでは決まってしまっているので、2032年とのことですが。
 東京、パリ、ロスと継いできた先進国における大都市圏での競技という流れをIOCが止めるとも思えません。
 そもそも北朝鮮……というか、14年後の朝鮮半島で国の形がまともなものであるかどうかなんて誰にも分からないと思いますけどね。

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