正恩氏が言及した核実験場などの廃棄 「意味ある措置」=韓国外交部(聯合ニュース)
 韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は6日の定例会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が5日に韓国特使団と会談した際、核実験場やミサイル発射場の廃棄に言及したことについて「北の自発的な措置という点から完全な非核化の実現に向け意味のある措置とみている」と述べた。

 特使団の首席を務めた鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(大統領府)は6日午前に開いた記者会見で、金委員長が5月に爆破作業を行った北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場について「坑道の3分の2が完全に崩落し、核実験は永久に不可能だ」とし、「東倉里のミサイルエンジン実験場も北朝鮮唯一の実験場で、(実験場の閉鎖は)長距離弾道ミサイル実験の完全な中止を意味する」と述べたと伝えた。
(引用ここまで)

 ひとつ前のエントリで取り上げた記事でキム・ジョンウンがプンゲリの核実験施設破壊について「アメリカは善意を善意として受け取ってほしい」って言ったことが、どこかで見たような……という気がしていたのです。
 5月にあったムン・ジェインの「北朝鮮はプンゲリの核実験施設を破壊するなど誠意を見せている。アメリカはそれに答えるべきだ」という言葉でしたわ。
 微妙な言葉遣いの違いはあるものの、言っていることはほぼ同じ。
 あれが得点になると思っていたのだなぁ……。

 さて、今度は外交部が「核実験施設を破壊したことは意味のある措置だ」とか言い出しました。
 まあ、朝鮮戦争当時のアメリカ兵遺骸の送還以外、まともにやっていることはこれくらいなものなので、何度だろうとこれを取り上げるしかないのでしょうけど。
 一応、アメリカ・韓国をはじめとしたメディアには公開していたものの、専門家のレビューなしの単なるショーだったものをどう評価すればいいのやら。

 核実験施設とミサイル実験施設を「破壊」したことを、北朝鮮自身が評価するかどうか、韓国がどう見るかなんて関係ない。
 唯一、アメリカ(と建前上は国連)がどのような評価をするかだけが問題。
 今回はあまりにも手土産が少ないので、過去の動向をこうして評価することで「非核化のかさ増し」を狙っているっていうところでしょうね。

 というわけで、こんな風に「核実験施設の破壊」についていまさらやいのやいの言っていることも見ても、特使外交がなんら成果を出すことができなかったというのが実際なのでしょう。
 米朝交渉の膠着はなお一層のこと進んだとみるべきでしょうね。