【社説】国の競争力と雇用を破壊する韓国政府の脱原発政策(朝鮮日報)
 山野の木を切り出した跡に太陽光発電施設を建てていた忠清北道清州市梧倉邑の工事現場で、集中豪雨により大量の土砂が流出するという事件が発生した。幹が一抱えもある大木がぎっしり生えていた場所だった。今春、ここで9000坪(約3万ヘクタール)を切り開いて急斜面を削り、太陽光発電施設を作った。どうしてこんなことが起きたのか。木がないので、大雨が降ると地面が削れて大人の背丈ほどもある溝ができ、地面に打ち込まれていた太陽光発電パネルの支柱が宙に浮くような状態になった。ぞっとするより先に、まず危ない。また済州島では先月22日、高齢者総合センターの屋上に設置されていた太陽光発電設備が台風19号(アジア名:ソーリック)の強風で落下し、電信柱が破損して付近の電力供給が断たれるという事件があった。 (中略)

韓国政府が税金を補助金としてどんどんつぎ込むと、これを狙ってわれもわれもと太陽光事業に参入している。税金のつかみ取りのようなことになっている。こういうところでは不正がはびこる。韓国政府は2030年までに税金100兆ウォン(約10兆円)を投じて太陽光・風力など新再生エネルギーを拡充したいとしている。韓国政府があれほど攻撃している4大河川の事業費の4倍にもなる規模だ。これにより、設備容量も2017年末時点の数字から4倍以上も増える。ついには原子力発電を手掛ける韓国水力原子力(韓水原)までもが、社名から「原子力」を削って太陽光をやりたいと言いだすありさまだ。まともでなく、度を越している。 (中略)

 安くて質が良く大気汚染のない原子力の電気を退出させ、高くて稼働率は非常に悪い新再生の電気を増やしたら、電気料金が高くなることは避けられない。風力大国デンマークの電気料金は世界最高水準として悪名高い。風力タービンをあれほど密集させておいて、風が吹かないときは高い料金を払ってノルウェーから電気を輸入している。韓国政府や新再生エネルギー擁護論者は、大型の定置用蓄電池(ESS)を設置すれば太陽光・風力の電気が持つ間欠性を克服できると主張する。ESSは結局のところバッテリーであって、値段が高く、これを設置し始めると電気料金がさらに高くなることは避けられない。太陽光・風力が稼働しないときに備えてバックアップ用にガスタービン発電所を増やすというのも、それだけ電気の生産費用は増えることになる。
(引用ここまで)

 2015年時点で韓国の発電量割合は石炭火力39.4%、原子力32.3%、LNG火力19.4%、石油火力5.2%、再生可能エネルギー2.8%、水力0.9%だったとのことです(韓水原調べ)。
 これをムン・ジェインは「石炭火力は粒子状物質の原因となる」として積極的に停止しています。
 原子力も点検を口実に積極的に停止中。
 原発と石炭火力の代わりはLNG火力と太陽光発電だそうです。
 で、猛暑で電力消費量が上がると原発再稼働でしのぐなんてことをやってましたね。
 そりゃ産油国だって原発ほしがるわな。彼らにとって原油は売りものであって、精製して燃やすものではないのでしょう。

 さて北海道胆振東部地震で「泊原発さえ稼働してたらブラックアウトはなかったのに」って声が挙がってますが、ベース電源としての原発というのは産業にとって不可欠なのだなということが分かります。
 実際にブラックアウトしなかったかどうかはまだ精査が必要でしょうけどね。
 反原発派に「LNG増やして二酸化炭素排出による温暖化はどうするの?」とか「太陽光増やして夜はどうするの? 電気代高騰するけど低収入家庭はどうすればいいの? ドイツの電気料金はフランスの倍よ」って聞くと決まって「命には代えられないだろ」とか言い出すのですが、福島の原発事故での死亡者はゼロ。
 今回の北海道のブラックアウトでの死者もいないといいですけどね。季節が冬でなくて幸いでした。
 すでに札幌の病院で電気止まったために新生児治療室の子供が重体になったって話なんかもありますけども。
 今回の北海道の地震と関西の台風被害で太陽光発電についても少し方向性が変わっていくのかな、という感じがします。

 ムン・ジェインとしては政治思想だけで経済も発電も操れるつもりだったのでしょう。
 ま、現実っていうのはサヨクの思うほど単純じゃないってことなのでしょうね。

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中村 昌広
SBクリエイティブ
2013/6/14