【社説】韓国で急増する失業給付、不吉な前兆か(朝鮮日報)
韓国企業の94%「経済は停滞局面入り」(朝鮮日報)
7月に失業・半失業者342万人... 求職給与歴代最大(JTBC・朝鮮語)
 先月の求職給与(失業給付)の給付額が6158億ウォン(約605億円)となり、過去最高を更新した。前年同月を30.8%上回った。求職給与の受給者は43万6000人で、13.4%増加した。求職給与の給付額は4月から5カ月連続で20−30%台の伸びを示している。受給者数も5カ月連続で10%台の増加だ。 (中略)

 「雇用政府」を自負してきた現政権で雇用情勢が悪化しているという統計が相次いでいる。政府はその原因を天候、中国人観光客の減少、前政権の責任だと主張しても事足りず、人口構造のせいにまでしている。少子化で就労人口が減少すれば、雇用も減少するという論理を探し当てた。しかし、求職給与の給付額と受給者が5カ月連続で急増しているのは、既存の雇用まで急速に減少していることを示す証拠だ。人口構造という要因だけでは説明できない。これがそんな災難の前兆なのかをよく観察すべきだ。
(引用ここまで)
 韓国経営者総協会(経総)は9日、全国の従業員5人以上の企業527社を対象に調査した結果、94.3%が「韓国経済は停滞局面に入った」と答えたと発表した。「分からない」は4.1%、「(停滞局面に入ったとの見方に)同意しない」は1.6%だった。
(引用ここまで)
失業者であるか、失業に近い状態と見ることができる人は、今年の7月に基準342万6000人となり、昨年同月比で19万2000人多いことがわかった。

昨年4月から今年7月まで16カ月連続増加しているのです。
(引用ここまで)

 もう不況認定待ったなし。
 企業の90%が「経済が停滞局面にある」と吐露し、失業保険受給者は増え、失業者と半失業者は会わせて342万人。
 それにしてもどこのどんな指標を見ても不況に向かっていることは間違いなく、その責任の一端を所得主導成長が受け持っていることは間違いないでしょう。

 ただし、造船なんかはいまだにリストラを繰り返しているので、必ずしもムン・ジェイン政権の経済政策だけの問題とも言えないのですが。
 韓国GM の工場閉鎖も周辺地域の雇用に大きな影響を与えたとのこと。
 こういった構造調整がムン・ジェイン政権の成果というと一概にはいえないなぁ……という部分もあるのですが。

 でもまあ、小売業等の雇用が激減しているのは間違いなく所得主導成長の問題ですけどね。
 最近は「労働人口が少なくなっているのだから雇用そのものも縮小して当然」っていう言い訳を覚えたのですが、だったら失業者・半失業者も同様に減るべきなのにムン・ジェインが就任してから右肩上がり。
 言い訳するならどの局面でも通用するいいわけをすればいいものを……。

 なお、毎度おなじみの9月雇用統計は明日発表の予定です。7月の雇用が奮わない理由は猛暑でした。
 2月は寒波で5月は長雨の影響でしたっけ。
 8月は豪雨か、猛暑か。
 はたまた増加傾向にあれば、「ムン・ジェイン大統領の威光によって」なのか。
 一応、速報予定です。

さっさと不況を終わらせろ
ポール・クルーグマン
早川書房
2012/7/20