災難レベルの雇用悪化に青瓦台「経済体質の変化に伴う痛み」(朝鮮日報)
 韓国統計庁が発表した8月の雇用動向が「雇用災難」レベルまで悪化したことに関連し、韓国大統領府(青瓦台)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は12日午前の定例記者会見で「実につらく困難な時期にある」とした上で「韓国経済の体質の変化に伴う痛みだと考える」と述べた。

 さらに「政府は国民のもっと近くに寄り添っていく」「国民の声にもっと耳を傾ける」とも述べた。
(引用ここまで・太字引用者)

 昨日発表された前年同月比で3000人しか雇用数増ががなかった雇用統計に対して大統領府がコメント。
 台風のせいとも、酷暑のせいであるとも言いませんでしたね。
 ただ、「体質変化に伴う痛み」であると。

 ……ホントに「体質変化に伴う痛み」とか言っちゃうんだ。
 楽韓Webでも何度か「これ、好転反応で一時的に悪くなっているだけですから大丈夫」みたいなことを書いていますが。
 「所得主導成長を続ければ来年には成果が出る」と言い続ける大統領府政策室長のセリフをまんま「悪徳健康業者みたいだな」と書いてもいます。
 あくまでも、これらは「本当は悪化しているだけの経済状況を揶揄している」だけのものだったのですよね。
 好転反応ってほとんどの場合、粗悪な健康食品を売っている悪徳業者や、癌の「民間療法」をやってる連中の口癖みたいなもので。それを真似たものですから。
 でも、この報道官の言い分はガチ。

 ムン・ジェイン政権にとっては輝かしい未来しかないはずだったのですから、誰がどう見ても情勢の悪化に対してはこんな言い訳くらいしかすることはないでしょうけどね。
 ちなみに7月までの雇用数増加は、前年までの数字が30万人以上だったので伸びしろが少なかったことが原因とされていた部分がありまして。
 これまでも何度か「前年同月の伸びが急激だったので、その調整が出ている」というコメントも出ています。

 それに対して去年の8月の増加数は20万人ほど。というわけで、「今月こそは伸びるはず」と大統領府も政府も期待していたのですが。
 その期待に添うような数字は出てこなかったと。
 さっそくキム・ドンヨン経済担当副首相兼企画財政部長官は「所得主導成長の速度調整をしなければ」とコメントしています。

さらに悪化した雇用…キム副首相「最低賃金など速度調節、党・大統領府と協議」(ハンギョレ)

 まだこういう発言が許されているので、なんとか「キリングフィールド」には突入していないとは言えるのでしょうかねー。

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