済州か日本か…ソメイヨシノ起源めぐる110年論争に終止符(中央日報)
日本のソメイヨシノの起源は済州(チェジュ)にあるという主張が提起されてきたが、ゲノム分析を通じて日本のソメイヨシノと済州の「ワンボンナム(王桜)」は異なる種であることが確認された。これを受け、110年間続いてきた論争はやや呆気なく終止符を打つことになった。

山林庁国立樹木園は明知大・嘉泉大学チームと共同で済州に自生する王桜のゲノムを完全に解読し、その研究結果を含む論文を世界的ジャーナル『ゲノムバイオロジー』9月号に掲載したと13日、明らかにした。 (中略)

特に今回のゲノム分析の結果、済州の王桜は済州に自生するシダレザクラを母系、ヤマザクラを父系として誕生した第1世代(F1)自然雑種と確認された。

また、日本東京と米国ワシントンなどで育つ日本のソメイヨシノのゲノムと比較分析した結果、済州の王桜と日本のソメイヨシノは明確に異なる別の植物であることが分かった。日本のソメイヨシノはシダレダクラを母系、オオシマザクラを父系とし、数百年前に人為的な交配を通じて作られた雑種という。済州の王桜と日本のソメイヨシノはともに雑種だが、別の種だ。 (中略)

北東アジア生物多様性研究所のヒョン・ジンオ所長は「韓国国内に庭園樹や街路樹として普及した王桜の大半は済州の王桜でなく日本のソメイヨシノである可能性がある」とし「日本のソメイヨシノを済州の王桜に変えていかなければいけない」と指摘した。
(引用ここまで・太字引用者)

 まずは論文が発表されたgenome biologyという学術雑誌のインパクトファクターをチェックしてみる。
 11.9。
 これはかなりのランク上位。もちろん、もっとも権威があるとされるnature誌やscience誌には及びませんが、「業界誌」としてはかなり上のランクにある学術雑誌ですね。

 まあ、日本からはそういった遺伝子を見る研究はすでに出ていて「完全に別物」という話ははるか前に知られていたのですが。
 というか、済州島にある「ソメイヨシノの自生地」とされている木を実際に見てみれば、ソメイヨシノとは樹勢が全然違っていることがすぐに分かるのですけどね。
 楽韓Webでは現地レポートをしていますので、ごらんください。

 韓国側から韓国人研究者の手によって表明されたということが、韓国人にはインパクトがあるかもしれませんね。
 記事の最後の太字部分はかなり笑えます。
 これまでコウヤマキカイヅカイブキが「日帝を象徴する樹木」と認定されて、ばんばん伐採されてきているのです。
 ですが、韓国の南部においてソメイヨシノは山のように植栽されている。
 その大きな理由が「いや、日本の木のように思うかもしれないが、実はソメイヨシノは韓国が起源なのだ」というところにあったのですね。
 でも、これからはその言い訳が使えなくなる……と思うでしょ?

 これは都市伝説的にいつまででも残り続けるのです。
 まず、実質的にソメイヨシノを抜いてまわるにはあまりにも手間がかかること。
 すでに韓国にはこの言説が拡がりすぎていること。
 そしてなにより「日本人が愛でているソメイヨシノは韓国起源である」という精神勝利を彼らが手放すことができないからです。

 賭けてもいいですが、来年の春に「ソメイヨシノの自生地である済州島」という記事が出ますよ。

ことの顛末はこの本にけっこう書かれています。
桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ? 新しい事実、知られざる由来とは (サイエンス・アイ新書)
勝木 俊雄
SBクリエイティブ
2018/2/15