対北制裁破り:韓国政府、最近3カ月で4億円相当の物品を北に搬入(朝鮮日報)
今年6月から8月にかけて韓国政府は43億ウォン(現在のレートで約4億3000万円)相当の物品を北朝鮮に持ち出していたことが13日までに分かった。保守系野党・自由韓国党の沈在哲(シム・ジェチョル)議員がこの日関税庁から提出を受けた資料によると、6月と7月には20億ウォン(約2億円)相当の物品172トン、8月には23億ウォン(約2億3000万円)相当の166トンが北朝鮮に持ち出されていた。

 沈議員は「政府は鉄鋼、金属、機械、電気、車両などの関連物品を北朝鮮に追加で持ち出した」とした上で「政府は開城の南北共同連絡事務所で使用すると説明しているが、米国務省は制裁決議に違反していないか検討するとしている」と指摘した。沈議員が提出を受けた資料は国連安保理が作成した制裁対象物品搬出の現状に関する報告書。

 一方で米国の自由アジア放送(RFA)は「北朝鮮政府は今年8月、南北離散家族再会行事に参加した住民が韓国に住む親戚などから受け取った現金を『忠誠資金』の名目で徴収した」と報じた。
(引用ここまで)

 なんだかんだで南北はさまざまな形で会談を繰り返していますが、その間にさまざまな形で制裁違反となるような利益供与をしている。
 南北首脳会談や実務者会談がある度に、なんらかの形で秘密裏に北朝鮮に対して金銭供与、物品供与があると考えてもなんら不思議じゃない。

 韓国には大統領府、国会、政府、情報機関等で使える特殊活動費というものがありまして。
 日本でいうところの内閣機密費相当の「領収書のいらない金」なのです。
 イ・ミョンバクが逮捕された直接の原因も国家情報院(旧KCIA)から特殊活動費を極秘裏に上納させていた収賄でしたね。

 つい最近、国会議員については特殊活動費は廃止されましたが、その他の機関ではまだまだ普通に使えます。
 大統領府で使える特殊活動費は100億ウォン以上であるとの話。
 2017年の予算では2016年に146億ウォンだったものから、22億ウォンが削減されたとの報道が出てます。

<崔順実ゲート>来年の大統領活動費15%削減(中央日報)

 さらに去年になってからはムン・ジェインが53億ウォンを削減しています。

まずは大統領府から、今年の特殊活動費を53億ウォン(東亞日報)

 それでも70億ウォン以上はあるわけで。
 ついでにいうと2006年時点では「大統領府は1年で1143億ウォンの特殊活動費がある」という報道もあるのですよね……。

「領収証要らない」 政府機関の特殊活動費(東亞日報)

 まあ、実際の額はともかく。
 この特殊活動費でたとえば金のインゴットでも購入して、手持ち荷物に北に付け届けしていたら誰も気づくことはできません。
 もちろん、これは「可能性」としての話であって、実際に行われているかどうかは別。
 でもまあ、2泊3日で平壌に向かう大統領の荷物を誰が探れるんだって話なのです。