韓国大統領府、米メディアVOAに突然「出て行け」(朝鮮日報)
 韓国大統領府が14日、韓国内で取材中の米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に所属する記者に「報道支援をするのは難しい。外信記者らが加入している『大統領府団体カトクパン』から出てほしい」と言った。大統領府職員や外国人記者など約140人が参加しているこの「カトクパン」は、大統領府の記者会見や告知、取材関連の質問・回答などがやり取りされる、メッセンジャー・アプリケーション「カカオトーク」のグループチャットルームだ。

 大統領府海外メディア秘書官室は同日、「外信記者登録基準を満たしていない記者がいるようだ」として、VOA側にこうした見解を伝えた。これについてVOA関係者は「大統領府は『VOA韓国語サービスは韓国語で記事を送るため、我々が所管するメディアではない。(カトクパンから)出ていかなければならない』と言った」と明らかにした。(中略)

 大統領府周辺では「VOAは最近、北朝鮮産石炭の韓国密輸入疑惑や、『板門店宣言誤訳騒動』など、現政権にとって芳しくない報道をしたことが影響しているのではないか」という声も聞こえてくる。これについて、大統領府関係者は「特定の報道や特定の記者を問題視しているというのは事実でない」と否定した。(中略)VOA側では「(大統領府が問題視している)取材記者の前任者が『石炭疑惑』を積極的に報道したのが影響しているのではないか」と言っている。 (中略)

 北朝鮮関連のニュースを多く取り上げてきたVOAは、7月の国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁委員会専門家パネル報告書を引用、「北朝鮮産石炭」の韓国密輸入問題を集中的に報道した。今月12日には南北が共同で国連に提出した板門店宣言の英語版について「『年内に終戦宣言合意』という内容が含まれており、北朝鮮側の解釈に近いように見える」という趣旨の報道をした。
(引用ここまで)

 韓国大統領府がボイス・オブ・アメリカに対して「外信記者登録の基準を満たしていない記者は退場しろ」と見解を伝達。
 で、その記者はここのところ、「北朝鮮産石炭の密輸疑惑」について多くの報道をしていた者だった……と。
 ここでまた「ムン・ジェイン政権による報道陣への圧力が明らかになった!」とするのは簡単なのですが。
 というか、「まーたビッグブラザーの登場かよ」というようなムン・ジェイン政権独自のやりかたであるという面は完全にあるのですが。

 まあ、けっきょくのところ韓国の権力者ってこういうものです。
 パク・クネの場合は逆鱗の場所が「空白の7時間」についてであり、犠牲になったのは加藤達也氏でした。
 で、今回は逆鱗の場所が「南北関係の真実」であり、犠牲になったのがVOAの記者であるという話でもあるのですよ。
 韓国政治あるあるというべきか。

 先日も韓国大統領府から朝日新聞が出禁処分になりました。
 この時も原因は「北朝鮮側が激怒したから」だったということです。
 今後も変わりなくこうした処分は続いていくのでしょうね。
 しかし、今回はアメリカ政府が運営費を拠出するVOAに対しての処分ですからね……もうちょっと問題は深くなるかもしれません。