日本の牙城「台湾鉄道」で韓国新車落札の真相(東洋経済オンライン)
2018年6月、韓国の現代ロテムが台湾鉄路管理局(台鉄)から通勤型電車520両を受注したと発表した。そのニュースは日台双方で衝撃をもって迎えられ、「台鉄はまだ同じ失敗を繰り返すのか」「次の車両も日本製だと思っていたのに」という、失望と落胆の声が聞こえてきた。

台鉄では伸びゆく需要に応えるため、1990年代に韓国大宇製(当時)のEMU500型通勤電車344両、また韓国現代精工製(当時)のE1000型特急型車両(プッシュプル方式、動力車は南アフリカ製)445両を相次いで導入している。しかしその後、経年劣化による故障が頻発したうえ、製造元が合併されたなどの理由もあり、補修部品供給などのアフターサービスが適切に実施されなかった。そのため、台鉄における韓国メーカーへの信頼は失墜し、車両等の調達に関して、韓国企業は事実上の“出入り禁止”の状態が続いていたと言われている。 (中略)

当初は政治的な圧力が働いたのではないか、韓国車ありきで話が進んだのではないか……などさまざまな憶測が飛び交ったが、実態は単純明快であった。すなわち、最終的に入札に参加したのは現代ロテム1社のみだったというのだ。もちろん、台湾側は日系メーカーに対しても応札の打診を行ったが、いずれも規格や価格の折り合いが付かない、国内向け生産で忙しいなどの理由により、入札に至らなかったという。 (中略)

あるメーカー関係者は「実際、生産ラインは空いているが、ライン稼働率向上よりも収益性向上に方針が転換しつつある」と言う。要するに、今後先細りする国内市場と言えども、当面の間は国内事業者からの受注が毎年ある程度見込めるわけで、それならばあえて時間と人材を割いてまで、海外案件にまで手を出したくないというのが本音といえる。これが今回、現代ロテムに520両の車両受注を許した事の顚末である。
(引用ここまで)

 一月ほど前の記事ですが、ちょっと見つけてきたのでピックアップ。
 6月に現代ロテムが出禁を乗り越えて台湾で鉄道車両を受注した、という記事がありました。
 記事曰く「日本企業などを抑えて受注したのだ」というようなことでしたが。

 実は現代ロテム以外に入札参加メーカーがいなかったというオチでした。
 当時、「国際入札は原則としてどこからでも受け付けなくちゃダメ」みたいな解説をしていましたが、こんなオチになろうとは(笑)。入札企業が一社だけなら、そりゃそうなるわな……。

 まさかのブラジル高速鉄道と同パターン。
 あれも韓国だけが応札していて、日本もフランスも猫またぎしてたのですよね。
 ブラジルの場合はKTXに受注させたくなかったと見えて、入札を延期してました。その後、ブラジルが不況を迎えたことから高速鉄道事業そのものが有耶無耶になってしまったのですが。
 よっぽどKTXはいやだったんだなぁ……。

 んー、台湾には入札してほしかった。企業の事情もあるんでしょうけどねぇ。

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2017/3/2