南北首脳会談:30分でバレた韓国大統領府のうそ(朝鮮日報)
 李在鎔副会長をはじめ、韓国大企業関係者からなる訪朝団17人は同日午後3時30分、北朝鮮の李竜男(リ・リョンナム)副首相に会って経済協力事業について話し合った。この場には北朝鮮のファン・ホヨン金剛山国際観光特区指導局長が同席した。ファン・ホヨン局長は李在鎔副会長と握手した後、「北朝鮮側が李在鎔副会長の訪朝を要請した」という趣旨の話をした。李在鎔副会長は笑いながら、「はい」とだけ答えた。このやり取りは大統領府「プール取材団」(代表取材団)がまとめた話し合いの内容には含まれていなかったが、韓国側報道陣が撮影した映像に入っていた。この映像は同日午後8時ごろ、報道陣に公開された。

 大統領府の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官はこれより前の同日午後3時の記者会見で関連質問を受けた際、「経済関係者の訪朝に関して北朝鮮側の要請があったという報道を見たが、実際には全く違う。今回の大統領随行訪朝団の決定は完全に韓国政府が決めた」と言っていた。つまり、この尹永燦秘書官の記者会見からわずか30分後に北朝鮮側の人物が韓国企業トップに会って正反対の発言をし、その5時間後には該当の発言が含まれている映像が公開されたということだ。これに対して尹永燦秘書官は「ファン・ホヨンという方がそういうことを言うだけの地位にあるのか疑わしい。北朝鮮側が今回の訪朝で経済関係者の誰を連れてこいと言ったことはないとはっきりと申し上げる」と述べた。
(引用ここまで)

 記事からだとなにを言っているのかよく分からないと思うのですが。
 さらっと時系列順に整理すると……

・韓国で「今回の財界人の北朝鮮訪問は北から要請があった」との報道が出る。
・その報道に対して大統領府の秘書官は「それはフェイクニュース。韓国側が完全に決定したことだ」とコメント。
・ちょうど同時刻頃、北朝鮮を訪問している財閥トップ陣と北朝鮮副首相が会談した。
・その場で金剛山国際観光特区指導局長が「我々がサムスン電し副会長のイ・ジェミョン訪朝を要請した」と語った。
・その様子を録画した映像が公開される。
・秘書官は「局長がそういう話をできる立場にいるのかどうか不明。北朝鮮が財界人を連れてこいといったことはない」と再度弁明。

 さて、この状況がなんでよろしくないかというと。
 北朝鮮の命令に韓国大統領府が従って、4大財閥の会長副会長クラスを引き連れていったという構造がバラされることがよろしくない。
 それでなくてもムン・ジェイン政権に対しては保守派から「従北が過ぎる」という批判が少なからずあるのです。
 南北首脳会談開催後に80%を超えるほどに高かった支持率で、国内からの批判をごまかしてきたのですが。
 その支持率も50%前後となっていて右肩下がりに転じました。

 ここで「北朝鮮の支持に尻尾を振ってピョンヤンまで向かっていった」というイメージをつけたくないのですね。
 「運転席に乗っているのは韓国」のはずなのに、「走狗として訪問していた」のでは具合が悪いのです。
 それでは「(北朝鮮に多額の資金援助を申し入れて南北首脳会談をしてもらった)金大中と同じじゃん!」という批難から逃れられない。

 まあ、実際には走狗なんですけどね。
 二日目の会談が終わって「ピョンヤン宣言」なるものに署名したとのニュースが入ってきました。
 さて、どんな内容なんでしょうかね。