美の専門家が見た平壌宣言「非核化はストップ、南北関係は速度超過」(中央日報・朝鮮語)
ビクター・チャ戦略国際問題研究所(CSIS)韓国客員は「南北の協力には、かなりの進展があったが、非核化では大きな進展がなかった」とし「北朝鮮は今回の会談でもう一度『核申告、外部検証受け入れ、核無能力化のスケジュール提示』を拒否した」と指摘した。また、「(北朝鮮が)寧辺の黄海(東倉里)で譲歩カードを提示したのは、最終的に今後、核実験やミサイル発射は中止するが彼らの(核)兵器は決してあきらめないということを示唆している」と解釈した。

スコット・スナイダー米外交協会(CFR)主任研究員は、北・米間の非核化交渉に進展がない状況で、南北間の関係の改善の速度が速すぎはしないかという懸念を示した。彼は「米国の対応措置の際、寧辺の核施設の廃棄」にも否定的な反応を見せた。スナイダー研究員は「米国は当初から、寧辺に限った査察を望んでいない」と強調した。彼は「すべての核施設と核物質の検証が可能となる「リスト」を提出しなければ(北米交渉が)パズルを合わせることができない、アメリカが待ち望んでいる答えを得ることができなかった」と語った。 (中略)

韓半島の軍事専門家であるデビッド・マックスウェル、民主主義の守護財団(FDD)上級研究員は、「北朝鮮の核プログラムの解体のための十分、かつ実質的なアクションをはなかった」とし「米国は現在、『冷却塔爆破』のような象徴的な措置を望んでいない」とと述べた。東倉里エンジン試験場とミサイル発射台を専門家参観の下で廃棄したり、「寧辺核施設の廃棄」などを条件として提案したりすることをもって、米国の要求を満たすことはできないという意味だ。 (中略)

保守系シンクタンクのヘリテージ財団のブルース・クリンガー先任研究員は、「米国は(ムン大統領が)実質的かつ可視的で、明確な北朝鮮の約束を伝えてくれることを期待していたが失敗した」と述べた。彼は「宣言は曖昧で条件付きの用語を使い続けている」とし「ムン大統領は平壌の「誘惑の言葉」に屈した」と批判した。
(引用ここまで)

 アメリカの朝鮮半島専門家はまるで口裏を合わせたかのようにして「今回の南北首脳会談は非核化においてなんら成果を出していない」という評価を出しています。
 まあ、うちのような一介の韓国ウォッチャーにすら「出してくるのは既存施設の破棄確約くらいでそれじゃ不可なんだよな」って予想されちゃうレベルだったのは間違いありません。
 今回の北朝鮮訪問でなんらかの成果があったかといえば、なし。
 韓国大統領府では「実質的な終戦宣言を得られた」とか言ってますが、国際社会からの視点では成果はゼロです。

 共通しているのは「寧辺の冷却塔爆破」のようなショーを求めていないっていう話。もっと実質的なものを差し出せと要求しているのです。
 韓国は「もうすでに北朝鮮は不可逆な非核化を果たしている」という立場ですから。
 これ以上の非核化進展は必要ない、という認識にあるのでしょうね。
 国連総会での米韓首脳会談があるのであれば、そこで現実を知らされることになるのかもしれませんが。
 ま、正直なところ事前に予想した通りの落としどころに持ってきたので、なんともコメントしづらいですね。
 なんの意味もなかった、で終了です。

会議の9割はムダ ホワイトカラーの労働時間を50%削減させるマネジメント
末松 千尋
PHP研究所
2016/12/7