米国務省、北朝鮮の「相応の措置」要求に「非核化が先」(中央日報)
米国務省のナウアート報道官はこの日の記者会見で、「『相応の措置』をとる用意はあるのか」という質問に対し、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が以前に述べたように非核化がない状態ではいかなることも実現しない。非核化が先になければいけない」と述べた。

「米国とIAEAの査察」については、「核解体(dismantlement)状況がある場合、IAEA視察団が(参加者の)一部になるのは正常な過程」とし「私たちは(それについて)北朝鮮政府と対話してきたし、それは相互間の理解(mutual understanding)」と主張した。また「私が知る限り、この数日間に韓国と北朝鮮の間で議論されたことの一つ」と話した。

米政府は北朝鮮に対する制裁を緩和する考えがないことも明確にした。ナウアート報道官はこの日、「対北朝鮮制裁は続くべきか」という質問に「それは疑問の余地がない」と答えた。
(引用ここまで)

 20日(日本時間21日)、ナウアート報道官の記者会見でのセリフはこんな感じだったそうです。

 “Nothing can happen in the absence of denuclearization; denuclearization has to come first.”

 ロイターの記事から引用。
North Korea's Kim wants another Trump summit to speed denuclearization: South Korea's Moon(ロイター・英語)

 語調がだいぶ強め。
 北朝鮮への対応が国務省単位で決定・共有されている感じですね。
 ピョンヤン宣言は完全に無視する、ということが決められたようです。

 で、それを受けたというわけでもないのでしょうが、ポンペオ国務長官からは金曜日(日本時間の今日)、FOXニュースのインタビューでこんなコメントをしています。

Still work to do before second Trump-Kim summit: Pompeo(ロイター・英語)

“Those economic sanctions will remain in place until we get to the end, till we get to that final denuclearization, which Chairman Kim promised President Trump he would undertake.”
「経済制裁はキム委員長がトランプ大統領に対して約束した非核化を終了させるまで継続させる」

 非核化が先。
 経済制裁は終わらせない。
 米朝首脳会談を開催するにはまだやるべきことがある。
 アメリカ側の対応はミリほども曲がらない。

 なんとか変節を引き出そうと韓国と北朝鮮は首脳会談やらピョンヤン宣言やらで立ち回っているわけですが。
 「もう北は不可逆な非核化しているじゃないですかー」とか「南北だけで終戦宣言出しちゃうよ」とか出せるカードをできるかぎり細切れにして、小出しにしているのですが。
 アメリカ側の対応がぜんぜん変わってくれない。


 一貫して非核化が最初にこなくてはならないというのがアメリカの立場。
 言葉はCVIDでもFFVDでも構わないけども、検証が可能でなければならない。つまりアメリカとIAEAによる査察なしでは非核化とは認めない
 まあ、北朝鮮が受け入れることができない条件ですわな。

 チキンレースの様相を呈してきましたが、国連も認めている経済制裁という圧倒的なカードがアメリカにある以上(そして北朝鮮がそれに苦しめられている以上)、時間はアメリカの味方にしかならないと思えますけどね。

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