パワーパックさえ挿せば出動できるのに……K2の生産2年以上、より遅くなる(ソウル経済・朝鮮語)
霧の中だった国産K2黒豹戦車の生産再開日程が確保された。早ければ2020年3月から2次量産に入り、2021年末までに106台を生産する予定である。これは、当初の計画である2016年末〜2019年の終わりに比べて2年以上遅れている。しかし、信頼性の検証などの問題が発生した場合、生産はさらに遅れる可能性がある状況である。特に生産と配置の遅れの原因とその責任の所在について、政府と防産業界の理解が食い違い訴訟戦が予想される。

K2戦車開発計画が確定した2003年、盧武鉉政権が計画した配備数は680台。2009年から2020年までに配備を行い、4つの機械化歩兵師団を武装させるスケッチを描いた。しかし、国産エンジンと変速機の開発が遅れて事業がひたすら伸びた。結局、生産完了時点となるはずだった2020年第2次量産を辛うじて再開する羽目になった。2020年3月までに陸軍が保有、運用するK2戦車はドイツ製エンジンと変速機を装備する1次量産分のわずか100台だけだ。

陸軍はこれとは別に、最近K2戦車の性能改良とバッチ量を確定した。少なくとも2つの機械化歩兵師団は全量K2戦車を配置するという原則を立てた。2つの機歩師団をK2戦車で戦力化するという計画に沿って実行するかどうかが不透明だった3次量産(118台)が2022年以降、再開されるものと予想される。 (中略)

問題は、10年遅れK2生産が遅延する可能性も残っているという点である。二つの要因が潜んでいる。斗山インフラコアが製作した国産エンジンとドイツRENK社変速機を組み合わせたパワーパックの性能が要件を満たしているかが1次関門である。ドイツRENK社供給変速機は、2019年末から本格生産される予定だが、2台が2019年前半に入ってくる。走行性能テスト用のものだ。ここでも問題が発生すると、K2戦車事業自体が迷宮に陥ることもある。

第二は、より複雑である。2016年に開始されるべきだっする生産が遅れる問題の責任の所在の攻防が残っている。特に数千億ウォン台の遅滞賞金問題もかかった。政府が規定通り遅滞賞金をノック場合システムの総合メーカーである現代ロテムに課される遅滞賞金は1兆ウォン台レベルまで上昇する。8月末現在遅滞賞金は3,200億ウォン水準。現代ロテムは悔しいという立場だ。生産を総体的に責任を負うシステム総合メーカーであっても変速機の開発会社が6回も耐久度テストに合格できず、発生した納品遅延の責任を負うことができないというものである。帰責事由を計算しようと、むしろS&T重工業を選定し、政府に責任があると主張する。特に国防部当局者は「それでも国内企業を育てなければならするではないか」という立場を示したことも事業遅延の要因として作用したという不満が出てくる。 (中略)

現代ロテム昌原工場の倉庫には、パワーパックだけ入れれば完成されているK2戦車59台積まれている。 (中略)

全体の生産スケジュールが遅れている渦中でも改良計画が推進されている。3次量産時期が決定されていない状態でも、防衛事業庁と陸軍・現代ロテムなどは先月末、江原道洪川の運営部隊で「K2戦車のパフォーマンスの向上システム実証試験検討会議」を持って今月中に実証試験を実施するなど、事業を推進することで意見を集めた。改良点は、主に電子戦関連機器と熱映像装置・高速無線通信機などで分かった。開発が順調場合、2次量産分の最後の3台に適用し、3次量産分から改良型で生産する計画だ。
(引用ここまで)

 韓国国内で「名品戦車」の誉れも高いK2戦車の追加生産がようやくはじまりそうだという話。
 純国産パワーパックの開発には完全に失敗し、ドイツのレンク社に変速機をオーダーしているというステータスだそうです。
 で、これを斗山インフラコアが開発したエンジンとすりあわせて、S&T重工業が6回の試験に失敗した(最後には「7回目があってももう変速機を提出しない」と拒絶した)走行テストに取りかかると。
 当初は今年の2月にもパワーパックの量産予定だったのですが、だいぶいろいろと延期されているってことですね。

 ただ、斗山インフラコア側が製造しているエンジンも重量過多なんじゃないかという疑惑がありまして。
 動作部分の多い変速機に集中して不具合が出ただけなんじゃないかなぁ……という気もしています。

 これまでのK2戦車の延期の歴史はこちらのエントリにまとめてありますのでごらんください。
 1兆ウォンを超えるのではないかとされている遅延損害金の話なんかもけっこう面白いはずです。
 そもそも600輛を生産する予定だったものが200輛に減らされた(その後、3次生産が決定して300輛予定に)という時点で、なんらかの根本的な問題を抱えているんじゃないかって話なのですけどね。

 そもそも、戦車を2000輛以上揃えて軍事境界線にずらっと並べるっていうのは北朝鮮からいつ攻めこまれるか分からないという韓国独自のドクトリンがあったからなのですよね。
 北朝鮮の戦車配備数が5000輛以上であるとされていて、それに対抗するための手段としてやむを得ない部分があるのですが。いまだにパットン戦車が現役だということも含めて。
 実質的な終戦宣言とやらを出した今となっては、K2戦車そのものが必要ないんじゃないでしょうかね。