韓国、米に伝えず合意 平壌宣言「年内に鉄道連結着工式」(東京新聞)
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が十九日に署名した合意文書「九月平壌(ピョンヤン)共同宣言」に記された南北の鉄道・道路の連結に向けた着工式の年内実施について、韓国政府が米政府に事前に伝えていなかったことが分かった。米韓関係筋が明らかにした。

 米政府は、こうした南北経済協力は国連安全保障理事会の制裁決議違反の可能性があるとして、首脳会談後、外交ルートを通じて韓国政府に真意をただした。韓国側は交渉が大統領府主導で進んだことから「違反しない」と答えるにとどめたとされ、米韓の溝が表面化している。 (中略)

 米韓関係筋によると、文氏が訪朝日程を終えて帰国した直後、米国は韓国側に合意事項について詳しく説明するよう求めた。また「資材の搬入などは、国連制裁違反に該当する可能性がある」と指摘した。

 これに対し、韓国側は年内に行うのは、あくまで着工式だけとして「制裁違反には当たらない」との見解を示した。米国側は納得がいかず重ねて問いただしたが、韓国側は歯切れの悪い対応に終始したとされる。
(引用ここまで)

 先日も韓国政府が南北鉄道接続のテストしようとしたところ、国連軍(実質的にはアメリカ軍)から不許可を通達されて、韓国側が呆然としていたなんてことがありました。
 ハンギョレなんかは「主権侵害だ!」と激オコでしたね。
 やはり、南北鉄道接続について韓国が資材搬入することが国連制裁違反に該当するという注意を受けていたわけです。
 ということは、同様に北朝鮮国内に資材や燃料を持ちこんで開設した開城工業団地の南北連絡事務所についても同じことがいえるわけです。

 現状、アメリカからできるのは「制裁違反に該当する恐れがある」という警告だけですが。
 セカンダリーボイコットの対象となると判断できるのはあくまでも事後。
 実際に資材を搬入してからでないと「制裁違反だ」とは判断できない。
 それを利用して韓国は有耶無耶のうちに鉄道、道路の接続をやってしまおうということなのでしょうけども。
 そういう状況になってから「後頭部を殴られた!」とかいつものパターン院ならなければよいのですがね。

 ちなみにアメリカはボイス・オブ・アメリカを通じて8月にも南北鉄道接続について「我々は制裁を継続する」という形で、制裁違反になるとの意向を表明しています。

アメリカ国務省、南北鉄道事業に"北の核要因なくなれば制裁解除"(ニュース1・朝鮮語)

 これは第1回の南北会談での板門店宣言を受けて、韓国政府が実際に南北鉄道接続を行おうとしているときに出されたものです。
 こうしてアメリカ側は反対を表明しているにも関わらず韓国政府は接続テストを強行しようとしたので、国連軍名義で拒絶したわけです。

 アメリカ側がそこまでやっているにも関わらず、3回目の南北首脳会談でさらに「年内に鉄道、道路の連結のための着工式をする」と平壌宣言に明記してくれたと。
 さすがにアメリカ側も切れそうになっている、といったところですかね。
 まあ、ムン・ジェインの……というか、韓国や北朝鮮、そして李氏朝鮮のやりかたっていうのは常にこういうものでしたから。
 驚くには値しないのですが。
 どこまでやり続けるのですかね。

古田教授の新刊出てました
「統一朝鮮」は日本の災難
古田博司
飛鳥新社
2018/9/7