韓国の文在寅大統領、金正恩氏の事実上の代弁者に−国連総会(Bloomberg)
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はニューヨークで今週開かれている国連総会には出席していない。だが、現地には金委員長を賛美する事実上のスポークスマンの存在があった。韓国の文在寅大統領だ。

 金委員長と今年3回首脳会談を行った文大統領は演説やテレビ出演の際に、北朝鮮に君臨する金委員長を自国民に経済的繁栄をもたらしたいと考える普通の指導者と描写した。トランプ米大統領が1月の一般教書演説で北朝鮮を「残酷な独裁体制」と呼ぶに至ったような残虐行為について文大統領は一切言及しなかった。

 文大統領は米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)で聴衆に対し「テレビで見ただろうが、私の経験から言えば、金正恩氏は若く極めて率直で礼儀正しく、年長者には敬意を持って接している」と指摘。「金正恩氏は誠実で、経済発展のために核兵器を放棄すると私は信じている」と述べた。
(引用ここまで)

 日本語版は英語版記事の1/3くらいの分量の抄訳なのですが、まあ全体として「ムン・ジェインはキム・ジョンウンのスポークスマンと化した」くらいの話なので引用している部分だけでもよいんじゃないかな。
 英語版の最後にこんな一文があって苦笑。
he added that this time it was "completely different."

"This time, please trust North Korea’s sincerity, Kim said," Moon said, adding that the North Korean leader agreed to live broadcasting at the summits. "By live broadcasting all the process of the summit, I tried to have people around the world see Chairman Kim Jong Un and what kind of person he is with their eyes."

「今回は完全に違う」とムンは語った。

「今回はどうか北朝鮮の真正さを信じてほしいとキム・ジョンウンは言っていた」とムンは語った。キム委員長が南北首脳会談に生中継のカメラが入ることを付け加えながら。「南北首脳会談をすべて生中継する。それを見ればキム・ジョンウン委員長がどのような人物であるか、世界中の聴衆が見ることができる」
(引用ここまで)

 もう、スポークスマンというか信奉者ですね。

 でも、ブルームバーグが「ムン・ジェインはキム・ジョンウンの代弁者となった」とするように、もはや北朝鮮の言うことなんて世界の誰も信じていない。
 ムン・ジェインをはじめとした韓国人を除いて。
 非核化のタイムテーブルも出さなければ、核施設のリストも出さない。
 ただただ「非核化する。アメリカが対応するなら施設も壊すつもりがある」って言い張るだけ。

 キム・ジョンウンの人となりとか、信じられる人物かどうかなんて問題じゃない。
 政治犯を片っ端から強制収容所に突っこんでいる国の首領であり、政敵となる叔父を殺し、異母兄を殺した人物っていう時点ですでにお腹いっぱい。
 そういった話にミリほども言及せずに「みなさんも彼を信じてください」なんて言っているのがムン・ジェイン。
 世界が南北関係をようやく理解しはじめた、ということですかね。

「統一朝鮮」は日本の災難
古田博司
飛鳥新社
2018/9/7