米朝首脳会談、早期開催を確認 ポンペオ氏と正恩氏協議(日経新聞)
ポンペオ米国務長官は7日、平壌を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と昼食を交え約3時間半会談した。トランプ米大統領と金正恩氏による2度目の首脳会談を早期に開催することを確認。実務交渉団を立ち上げ、会談時期や北朝鮮の非核化の道筋などを協議することで一致した。 (中略)

韓国大統領府が明らかにした。ポンペオ氏は7日夜、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会い「生産的な会話ができた。また一歩進んだと評価できる」と伝えた。

米国務省の発表によると、金正恩氏は豊渓里(プンゲリ)核実験場に査察官を招くとポンペオ氏に伝えた。同実験場は、5月に北朝鮮が一部メディアを招いて破壊した場面を公開していた。 (中略)

ロイター通信によると、金正恩氏は「(きょうは米朝に)好ましい未来を約束する大変すばらしい日だ」と強調した。米外交筋は7日、訪朝の成果について「前回よりもよかった」と指摘。一方、非核化の協議を念頭に「長期にわたる仕事になる」と語った。
(引用ここまで)

 以前からアメリカ側は長期戦になる、という見解を示していましたね。それをもって「北朝鮮の時間稼ぎができるようになってアメリカ外交の敗北だ」みたいな話をしていた連中もいましたっけ。
 長期戦になればなるほど窮地に追い込まれているのは北朝鮮のように見えるのですが。
 むしろ、年内の終戦宣言を焦っているのはムン・ジェインではないかっていうくらい。

 なぜムン・ジェインが「年内の終戦宣言」を「撤回してもいいから出してくれ」というほどに懇願しているのかというと、「年内」という区切りを過ぎてしまうとどこまで伸びるか予想もつかないからではないかと感じられます。
 「長期戦」の具体的な長さがなんとも見えていない不安定要素が焦りを生んでいるのでしょうね。

 実際、北朝鮮からは痺れを切らせたように「非核化と終戦宣言が交換条件だというのならこだわらない」と声明が上がっています。

終戦宣言「望まぬなら我々も恋々とせず」北朝鮮が米批判(朝日新聞)

 これはポンペオ長官の北朝鮮訪問前の話。
 で、ポンペオ長官はそれを受けてもなお「急いではいるが、長期化しても構わない」と記者会見で述べています。

訪朝控えたポンペオ長官「非核化、時間には囚われない」(ハンギョレ)

 で、今回も「プンゲリの核実験場に査察官を入れてもいい」と一歩だけの譲歩。
 薄皮を剥くように施設の公開を迫られていて、いまだその見返りはゼロのまま。
 でもまあ、終戦宣言にこだわらないのであれば、見返りゼロでもなんの問題もありませんね。

 けっきょく、北朝鮮が制裁で締め上げられて前に出てこざるを得なくなったというのが現状。
 「年内の終戦宣言を目指す」という板門店宣言はどうなることやら。韓国では遵守するために国会で批准するって言ってますけどねー。

スタミナおかず
多賀 正子
主婦の友社
2014/7/18