韓国 観艦式 秀吉と戦った将軍象徴の旗掲揚 当初説明と矛盾も(NHK)
韓国は、11日行った国際観艦式で、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が演説をした駆逐艦に豊臣秀吉の朝鮮侵略と戦った将軍を象徴する旗を掲げました。今回の観艦式には、海上自衛隊も艦船を派遣する予定でしたが、韓国が「旭日旗」と呼ばれる旗を掲げるのは認められないと伝えてきたため、派遣を見送った経緯があります。 (中略)

ムン・ジェイン大統領は、韓国軍の駆逐艦の甲板で、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に水軍を率いて戦ったイ・スンシン将軍に言及した演説をしましたが、駆逐艦には当時、イ・スンシン(李舜臣)将軍が使ったものと同じデザインだという旗が掲げられました。

この旗について韓国大統領府は「未来の海洋強国への意志を表明したもの」と説明しています。
(引用ここまで)

 韓国海軍が行った国際観艦式で「イ・スンシンを象徴する帥子旗が掲揚された」ということで、また日本への挑発行為であるとの話が出ています。

 ちなみに、この「帥子旗」がイ・スンシンを象徴するものではないという話がTwitterで出てたりもするのですが。

NHK『韓国観艦式で李舜臣の旗』がってそれ本当?(togetter)

 いわく、この「帥子旗」が使用されたのは朝鮮征伐後のことであって、イ・スンシンを象徴するような旗ではないとの主張。

 この場合は実際の歴史がどうであるか、なんて関係ないのですよね。
 現代の韓国において、あるいは現代の韓国人がどのように把握しているか。
 さらにいえば今回の韓国での観艦式において韓国海軍、ひいては韓国政府がどのような意図を持って掲揚したかが問題なのですよ。
 というわけで、韓国側の意図を鑑みるには「Wikipediaがどーのこーの」とか「この旗がいつから掲げられたのか」とかなんてこたまったくもって関係ない。
 韓国メディアの報道ぶりを見てみればいいのです。

ムン・ジェイン大統領、国際観艦式に出席海上査閲(ヘラルド経済・朝鮮語)
「日出峰」には、朝鮮水軍隊長機である「帥子旗」が掲揚された。朝鮮時代の三道水軍統制使が使用していた隊長旗を海上査閲指揮艦に掲揚することにより、私たちの海軍の歴史を振り返り、将来の海洋強国大洋海軍の意志を表明したいたと大統領府は説明した。

三道水軍統制使は、朝鮮時代の忠清道、全羅道、慶尚道の三道の水軍を指揮する総司令官であり、忠武公李舜臣将軍がはじめてその役に就いています。李舜臣将軍は閑山島に統制営を置いて水軍を指揮し、世界海戦史に残る多くの戦闘を勝利に導いた。韓国海軍は国際観艦式を迎えて大韓民国海軍の英雄であり、全世界の海軍の英雄である李舜臣将軍を称えて座乗艦に掲揚した。
(引用ここまで)

 大統領府が「三道水軍統制使の使用していた旗を掲げることで海洋強国となる意思を表明した」と説明し、韓国メディアが「三道水軍統制使の初代はイ・スンシンである」と語っている。
 つまるところ、韓国での理解は「帥子旗はイ・スンシンを象徴する旗であり、それを掲げることで海洋強国となることへの意思を示した」となっているわけですよ。
 NHKの報道こそが韓国における意図と近いものとなるでしょう。

 「実際の歴史が云々」ではなく、それを掲げることで表現されている意思がどのようなものであるのか、ということのほうがよほど重要だと思いますけどね。
 ま、日本からしてみれば最後に休戦協定破りをして突っこんできて死んだバカな将軍くらいなもんですが。
 もし、日本にきたときにこれを掲げてたら返礼に薩摩十字でも掲げればいいのかもしれませんね。
 あるいは清正公の蛇の目紋か。

薩摩藩士朝鮮漂流日記 「鎖国」の向こうの日朝交渉 (講談社選書メチエ)
池内敏
講談社
2009/8/10