南北が鉄道・道路連結の着工式実施で合意 軍事会談の早期開催も(聯合ニュース)
先走る韓国に米がまた懸念「南北鉄道協力、非核化と別途には不可」(朝鮮日報)
韓国と北朝鮮は15日、軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で閣僚級会談を開き、南北の鉄道・道路の連結・整備に向けた着工式を11月下旬から12月初旬までの間に行うことなどを盛り込んだ共同報道文を発表した。 (中略)

 北朝鮮芸術団の韓国公演に関する実務問題を早期に協議し、推進することでも合意した。
(引用ここまで)
 韓国と北朝鮮が15日の閣僚級会談で鉄道・道路の連結・整備に向けた着工式を11月末−12月上旬に行うことで合意したことをめぐり、米国では懸念の声が上がっている。

 米国の政府系放送局「ラジオ自由アジア(RFA)」によると、米国務省は同日、この問題について「南北の関係改善は、北朝鮮の核プログラム問題の解決と別に進めることはできない」とコメントした。北朝鮮の非核化が足踏み状態にある中、鉄道・道路の連結だけ「加速」してはならないというわけだ。その上で米国務省は「全ての国連加盟国が、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に基づく特定品目の取引禁止を含む国連制裁を忠実に履行することを期待する」と強調した。鉄道・道路の連結に向けて北朝鮮に物資などを提供する行為自体が北朝鮮制裁違反になり得ると示唆したわけだ。北朝鮮制裁に詳しい米国の専門家、ジョシュア・スタントン弁護士らは、安保理の北朝鮮制裁委員会の承認を得ずに鉄道・道路の連結を進めることについて、北朝鮮との合弁事業を禁じる安保理の北朝鮮制裁決議第2375条18条に違反するとみている。

 米国防総省は同日、鉄道・道路の連結に南北が合意したことに関連し「今後発生することについて、推定したり個別の合意内容について一々コメントしたりしない」と述べた。しかし「南北は鉄道・道路の連結に向けた現地共同調査に着手することで合意したが、在韓国連軍司令部や米国防総省とは事前に協議したのか」との質問に対しては、国防総省のローガン報道官が「国連軍司令部は南北会談およびシンガポールでの米朝首脳会談の精神を考慮し、現在の状況で休戦協定とその履行を順守することを明らかにする」と答えた。 (中略)

 日本の朝日新聞の牧野愛博ソウル支局長は、RFAとのインタビューで「私の知る限り、韓国政府は北朝鮮から強い要求を受けている」として「北朝鮮は、南北の鉄道・道路の連結もできないのなら南北が経済協力を行う意味がないのではないか、と強く抗議しているという」と話した。さらに「韓国政府は『現在の状況下では鉄道・道路の連結工事が国連の制裁違反に当たる可能性が高いが、年内に終戦宣言が実現すれば来年は米朝対話が進展し、国連の制裁が緩和される可能性があるため、今年は着工式だけ実施し、状況を見ながら来年に実際の工事を進めればよい』と北朝鮮を説得したと聞いている」と説明した。
(引用ここまで)

 北朝鮮と韓国の閣僚級会談で年内の着工式が決定。
 その他、現地共同調査は今月下旬〜11月に開始。その他いろいろ決まったとのことですが、「最後の北朝鮮芸術団の韓国公演実現に〜」という部分がかなり気になりますね。
 北朝鮮の芸術団を招いて韓国で講演させる。どのような形で利益供与がされるにせよ、超弩級の制裁慰安ではないかと思われるのですが。

 その一方で国務省からは実質的に「南北鉄道接続は国連制裁違反」であるというアナウンスがあったという話。
 韓国側の立場としては、まずは南北鉄道の接続事業について着工式だけでもやってしまおうと。
 で、終戦宣言が実現して制裁緩和されれば実際の工事を進めればいい、という目論見だそうですが。
 さて、そんなに上手くいくのでしょうかね。

 ここ1週間ほどの韓国に対するアメリカからの圧力を見るだに、無理なんじゃないかねぇ……という気がします。
 そもそも8月に国連軍(という名目のアメリカ軍)から現地共同調査についてNGが出ています
 それに加えてまるでオセロのコマがひっくり返ったかのように、韓国に対して厳しい話が続出してます。アメリカ側の堪忍袋の緒が切れたと見るべきでしょう。
 特に韓国の金融機関に対して個別に「北朝鮮と取引してはいけない」と通達するなんてもう異常事態を飛び越えてすらいますよ。
 「着工式だけ」を名目に実際の工事にまで入るのではないかと危惧しているのですが……さて。