ヌリ号エンジン試験発射体部品以上発見... 「25日の打ち上げ」を延期(聯合ニュース・朝鮮語)
25日に打ち上げられる予定だった韓国型ロケット「ヌリ号」のエンジン試験発射体で異常が発見され打ち上げが延期された。

科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は17日、ヌリ号エンジン試験発射体で部品異常が発見され、この日の第2回目の打ち上げ管理委員会を開き、打ち上げ日程延期を決定したと発表した。
エンジン試験発射体開発陣は、前日高興羅老宇宙センターからエンジン試験発射体の飛行モデル(FM)を利用して、燃料供給プロセスをチェックしていた際に推進剤加圧系統の圧力の減少を確認した。
推進剤加圧系統は、燃料(ケロシン)と酸化剤(液体酸素)をタンクからエンジンに入れて与えるための加圧装置で、圧力が減少すると、燃料と酸化剤がエンジンに正しく供給されていない致命的な問題が発生することになる。
研究者は、現在の試験発射体の飛行モデルを発射台から降りて組み立て棟に移し以上の原因を分析している。 (中略)

あるヌリ号の開発関係者は「エンジン試験発射体認証モデル(QM)燃焼試験では全く問題がなかったが、飛行モデル(FM)燃料供給過程のチェックで異常現象が発見された」とし「原因分析と対策作りに必要な時間を考慮すると、打ち上げ日程を1〜2ヶ月程度延期するのが避けられないものと見られる」と話した。

エンジンの試験発射は韓国型ロケットである「ヌリ号」に使われる75t液体エンジンの性能を検証するためのもので、総3段で構成されヌリ号の2段目に相当する。試験発射体の長さは25.8m、最大径は2.6m、重さは52.1tである。
(引用ここまで)

 ヌリ号の1段目、2段目に使われる75トンエンジンですが、8月には同モデルの燃焼試験に成功していたそうです。


 で、25日には二段目に相当する75トンエンジン単体での発射試験を行おうとしていたのですが。
 燃料系統になんらかの不具合があって打ち上げ延期が決定。
 1〜2ヶ月の延期ということなので、実質的には年内の打ち上げが厳しくなったというところかな。

 羅老号では韓国が製造担当していたキックモーター部分で2回連続の失敗に追い込まれていました。
 それを考えれば今回も失敗の可能性は低くないのですが、こうして事前に異常が探知できるというだけでも進歩といえますよね。
 なにしろ、羅老号の1段目には韓国側研究者は指一本すら触れさせてもらえなかったという話ですから。
 こうして「発射の延期」を決定できるというだけでも長足の進歩ですわ。

 実際に推力がどのくらいなのかとか、エンジンや燃料周りの重量がどうなっているのかという危惧もありますし。
 そもそも韓国国内の衛星打ち上げなんて年間に2回あれば多いくらいなのに、ロケットを自国製造してどうするんだとか根本的な問題もあると思うのですが。
 まあ、KF-Xと同じでとにかく走ってみたら分かることもあるはずですよ。
 走ってみたらいいんじゃないですかね?

このロケット編は熱いわ。
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2017/1/6