元徴用工訴訟、30日に韓国最高裁判決=日韓関係に影響も(時事通信)
第2次大戦中に徴用された韓国人4人が新日鉄住金を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の差し戻し上告審で、韓国最高裁は19日、今月30日に判決を言い渡すと発表した。
 日本政府は「日韓間の財産請求権の問題は1965年の日韓請求権協定によって完全かつ最終的に解決済み」という立場。韓国最高裁が請求権を認める判決を下せば、日韓関係に重大な影響を及ぼすことになる。(中略)

 元徴用工の訴訟をめぐっては、最高裁が日韓関係の悪化を懸念した朴槿恵前政権の意向をくみ、判決を5年間遅らせていた疑惑が浮上し、検察が捜査に乗り出した。こうした中で最高裁は8月、判事13人全員が参加する審理を開始し、早期に判決を宣告するという見通しが強まっていた。
(引用ここまで)

 この徴用工裁判の行方を「日韓関係における時限爆弾」と例えたのは浅羽祐樹教授でしたっけね。
 2013年の時点で「日韓基本条約、および請求権協定が破綻するのではないか」という予想をしています。

日韓の「潜在的時限爆弾」 2015年問題とは(AERA)

 楽韓Webでも何度か「この徴用工裁判の行方こそが日韓関係が終焉に向かうターニングポイントである」という話をしています。
 過去エントリ見ると2015年に韓国側から「判決によっては日韓関係は破局を迎える」という記事があったときにはじめて言及しているのかな。自分の意識の中ではもうちょっと前に言及していた気がするのですが。
 大法院による
高裁への差し戻し判決、および高裁の差し戻しの判決については判決の時にちらっと言及してますね。
 この時も「そこまでのバカじゃないだろうって信じたい部分はあるけども、そこまでのバカだっていう経験則もある」と書いてます(笑)。
 まさか再上告から5年にも渡って判決が出されないとは思いもよりませんでしたけどね。さすがに。

 で、判決がどうなるかなのですが。
 日本の最高裁でいえば大法廷にあたる「大法官(最高裁判官)全員による合議」によって判決は出されることが決まっています。
 ただ、今回の判決は「パク・クネ政権によって判決が止められていた」という前提があってから動き出したものなのですよ。
 「積弊政権であったパク・クネによって、悲惨な目にあっていた徴用工らに下されるはずの判決が差し止められていた」というストーリーが前提にあるのですね。
 この前提がある以上、日本企業に対して無罪判決は出せないと思われます。

 パク・クネの弾劾裁判の際にも憲法裁判所の裁判官8人が全員一致で弾劾を決定してました
 さすがに1人やそこらは反対意見を述べるのではないかと思っていたのですが、まったくありませんでしたね。

 それと同様の展開が今回も予想されます。
 裁判官も人の子で、ここで無罪判決を出そうものなら自分の身がどうなるか分からない。
 冗談抜きで私刑で吊される可能性すらある。
 というわけで、請求権を認める判決が出る……と予想します。
 ぎりぎり日本企業への請求権を認めない判決としては「請求権はあるが、韓国政府へ向けるのが相当」くらいかなぁ。
 その後の日韓関係についてもちょっと書きたいことがあるのでこの週末にでも。