欧州歴訪終え文大統領帰国 非核化の支持基盤広げる(聯合ニュース)
 文大統領はフランス、イタリア、ローマ法王庁(バチカン)、ベルギー、デンマークを訪れた。今回の歴訪では手詰まり状態にあった朝鮮半島の非核化問題を南北・朝米(米朝)首脳会談を通じ進展させたことを説明し、これに対する欧州の支持を取り付けることに重点を置いた。

 特に、法王フランシスコとの会談では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)からの平壌招請を伝え、事実上訪朝受諾の意向を確認。朝鮮半島の平和定着構想に弾みをつけたとの評価を受ける。
(引用ここまで)

 他のネタで書いていたのですが、これを見かけてしまったので急遽こちらに。
 日本語版では短めの記事なのですが、これだけでも「平和定着構想に弾みをつけると評価されている」とか妄想が激しいのですが。
 だいぶ記事のボリュームの大きな韓国版もありまして。

ムン大統領、欧州歴訪終了……法王の訪朝仲裁・対北朝鮮制裁緩和公論(聯合ニュース・朝鮮語)

 ……韓国国内では「非核化の支持基盤が拡がる」とかじゃなくて、さらに一歩踏み込んで「制裁緩和を公論化することに成功した」という評価になっているのですね。
 あれだけ仏英独と「制裁緩和は非核化後」って言われ続けたのに。
 「公論化に成功」っていうのは「口に出したら勝ち」と同義なんですかね。

 しょうがないので本当に北朝鮮に行くかどうかも分からないローマ法王の「招致に成功」って盛り上がると。
 まあ、そこにしかすがるところがないのでしょう。今回の欧州訪問の成果としては。
 韓国版の記事にあるように、ローマ法王は各国のカトリック教会からの正式招待がないと訪問できないのですけどね。北朝鮮にカトリック教会……ねえ?

 今回のヨーロッパ訪問の大きな目的は国連安保理常任理事国であるフランス、イギリスのルートから北朝鮮の制裁緩和に賛同してもらうことを狙ったものだったはずだったのですが、すべての首脳会談で制裁緩和に同意してもらうことに失敗。
 ローマ法王の北朝鮮訪問以外のネタが本当になにもない。
 本来だったら「ヨーロッパからも制裁緩和を依頼されたぞ!」「さすが我らの外交王」とかやりたかったんでしょうが。
 目測を誤ったというか、なんで事前に首脳の意向を確認してから行かないのっていうべきか。
 本気で自分たちの正義を疑っていないんだろうなぁ……。