【社説】半分の成功にとどまった文大統領の欧州歴訪(中央日報)
【社説】文大統領の欧州歴訪は大失敗だったのではないか(朝鮮日報)
文大統領は欧州で北朝鮮への制裁緩和を訴えて苦しみを味わった。北朝鮮はすでに取り返しのつかないほど非核化をしたため、制裁を遅らせる必要があるというのが文大統領の論理だった。しかし、反応は冷やかだった。フランス・英国の首脳いずれも説得されるどころか、最近は米国も使わない「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を呼びかけた。結局、「北朝鮮にCVIDを要求する」という表現はアジア欧州会合(ASEM)の共同声明に盛り込まれた。欧州をテコにして制裁緩和を導き出すという構想が失敗したわけだ。

このような敗着は政府の誤った状況認識のせいだ。先導的制裁緩和で非核化に活気を吹き込むという政策を欧州が支持するだろうと信じていたとすれば大きな勘違いだ。制裁を遅らせることで北朝鮮の非核化への意志に力を与える必要があるというのが政府の主張だが、欧米の認識は違う。さらに、制裁を固く締めつけてこそ非核化が成功すると彼らは信じている。 (中略)

このような失敗は希望と現実を見極めることができないためだ。国際社会は物ともせず韓国が引っ張っていけば北核問題はうまく解決するだろうという考えは勘違いで傲慢だ。
(引用ここまで)
 文大統領はフランスのマクロン大統領と英国のメイ首相に「制裁の緩和」を切り出したが、これは今国際社会がこの問題をどう受け止めているかを知らず的外れな要請を行う結果となった。しかもそれが今回のASEM首脳会議を通じて改めて世界中に知られてしまった。前例も見いだせない大事件だ。韓国の外交政策は今「南北関係」にばかり没頭し、完全に方向感覚を見失ったまま北核問題解決の正道から徐々に外れようとしている。今回の欧州歴訪は韓国外交における事実上の大失策だったのだ。
(引用ここまで)

 保守紙として知られる朝鮮日報、中央日報は今回の訪欧を失敗だと認識している、ということですね。
 中央日報は「半分だけの成功」と書いていますが、韓国でそう書かれる時は失敗している時です。
 たとえば「国際水路機関(IHO)に新版で日本海単独表記をさせなかった」ことが半分成功。既に出ている版では日本海と書かれていて、それが現行のものであっても半分成功。
 あと衛星打ち上げに失敗した羅老1号も韓国マスコミや科学関連団体から見たら「半分成功」しているのだそうですよ。

 左派紙であるハンギョレも「制裁緩和については半分の成功」と書いています。

文大統領の欧州歴訪の最大成果は「法王の訪朝受諾」(ハンギョレ)
欧州歴訪のもう一つの主題であった「北朝鮮の不可逆的非核化実践にともなう国連制裁緩和」は、半ばの成功を収めたと評価される。 (中略)

 しかし、大統領府はひとまず欧州の主要国家の首脳らに最近の変化した朝鮮半島情勢を十分に説明し、北朝鮮の非核化以後に備えた制裁緩和の是非を公論化したということに意味があったと見ている。
(引用ここまで)

 こうして外遊直後に「失敗だった」と書かれるのは珍しいのですよね。
 大抵は「○○大統領の外遊大成功!」みたいな形で書かれて、2週間後くらいに「いや、実はあの外遊で「契約した」と報じられた例の件は話だけがあってなんの成果もなかった」みたいなパターン。
 イラン外遊を終えたパク・クネがちょうどそんな感じでした。

 大統領府から「こんな成果があったぞ!」というアナウンスがあって、マスコミはそれを信じて報じる。
 だけども、精査してみたらそんなことはなかった……というパターンが確立されています。
 今回は数字を捏造することができない形で外遊してきたものだから、最初から否定されているということでもあるかな。