【社説】「氏族社会」に転落した2018年大韓民国(中央日報)
血は水よりも濃いというが、それにしてもひどい。ソウル交通公社で浮上した「雇用世襲」疑惑が公共部門全体に広がる兆候が見えている。仁川(インチョン)空港公社の協力会社6社で14件の親戚採用不正が確認された。仁川空港公社は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年の就任後、最初の外部日程として訪問して「非正規職ゼロ時代」を宣言したところだ。仁川空港公社はその後、協力会社の非正規職およそ1万人全員の正規職転換を推進した。このような発表が出た直後、協力会社の幹部1人は親戚4人を非正規職に採用した。正規職への転換を狙って非正規職として入社したという疑惑が生じるしかない。韓国国土情報公社でも正規職員の直系家族の正規職転換事例19件が確認された。

3月に無期契約職1285人を正規職に転換したソウル交通公社では、在職者の家族・親戚109人が恩恵を受けた。交通公社の人事担当幹部も妻を正規職にしたというのだから「ファミリービジネス」と変わらない。全国民主労働組合総連盟(民主労総)が統合進歩党の関係者2人を武器契約職として「企画入社」させ、雇用世襲過程に暴力的に介入したという疑惑まで提起された。

雇用世襲はこれら公企業だけで行われたのではないはずだ。政府が非正規職の正規職化を強く進める状況で、組織力が強い公企業労働組合の組織利己主義が猛威を振るったとみられる。 (中略)

韓国銀行(韓銀)は一昨日、政策金利を据え置き、今年の成長率予測値を2.9%から2.7%に下方修正した。今年の就業者増加は9万人に下方修正した。年初には30万人増加すると予想していた。雇用政府を標ぼうするこの政権では就職がこれほど難しくなっているが、運が良い人は家族や親戚のおかげで「就職高速道路」を疾走している。大韓民国がいつから「氏族社会」に後退したかと嘆く声も聞こえる。
(引用ここまで)

 公社の雇用状況をチェックしたら、在職者の家族や親戚が契約社員として入社していたことが分かったと。
 で、その契約社員がここのところの「公社の契約社員を正社員として登用する」というムン・ジェインによる働きかけで正社員に転換された、と。
 これらの在職者はどこかで事前に「契約社員はまもなく正社員として登用される」という情報を聞きつけて、家族・親戚らを契約社員にしたのではないか、という疑惑が囁かれています。

 これ!
 これこそが「ウリ」です。
 ウリの原型というか、アーキタイプとでも呼ぶべきか。
 以前から「そもそも『ウリ』とは朝令暮改の王朝や両班に対抗するための互助組織として作られた」とか「根源にあるのは情報共有組織である」という話をしてきましたが。
 まさにこれ。
 利益を共有する家族・親戚が最小単位のウリなのです。最低限守るウリがここ。
 その他に地方閥や学閥なんかがありますが、最小限のウリは家族と親戚。

 ムン・ジェイン政権になってからこっち懸命に「キレイナ韓国」であろうとしていますが、けっきょく国を構成しているのは韓国人なのですから変わるわけがないのですよ。
 ウリを優先する文化がある以上、こういったやりかたが変わりはしないのですね。