[単独]「朝鮮日報が強く助けて」... 朴政府、韓国銀行「金利引き下げ」介入(KBS・朝鮮語)
[アンカー] パク・クネ政権時代、大統領府と政府が韓国銀行の金利引き下げに圧力を加えた情況が含まれているアン・ジョンボム前経済首席の文字メッセージの内容を KBSが入手しました。
保守言論の記事を勧誘して、金利引き下げに消極的な韓国銀行を批判しています。
同月から韓国銀行は6回にわたって金利を継続して切り下げたために、大統領府と政府が介入したという疑惑が提起されています。
(引用ここまで)

 パク・クネ政権はすべて悪だった、というのがムン・ジェインのレゾンデートル。
 さらに政権の傾向として不動産投機を諸悪の根源としています。
 それらが相まって「パク・クネ政権が金利をいじって不動産バブルを生み出した」ということにしているのですが。
 この記事で書かれている政策金利の引き下げはどう見ても根本的な成長率の低下、およびアメリカの度重なる金融開放によって生じた資本流入が原因のウォン高に対抗するためでしたけどね。

 記事を見るかぎりでは韓国銀行が担当する政策金利の数字がちゃんと政権から独立しているさまが分かりますね。 
 そういう状況なので政権側としてマスコミを動員して利下げへの空気を形成しようという戦略が組まれている。
 ま、現政権からの視点では朝鮮日報も積弊の一部なので、悪として認定されているというだけの話でもありますけれども。

 与党である共に民主党からは「パク・クネ政権が金利テロを行ったのだ」みたいな言説も出ています。
 実際に2015年初頭の2.0%から2016年にかけて1.25%にまで下げられた政策金利、および不動産ローンの規制緩和によって現在に至るまで不動産価格の高騰が生じてはいます。
 ですが、当時は景気刺激策としてそれ以外に執れる手がなかったよなぁ……というのも実際。

 経済成長率の半分とか75%が不動産関連であったほどでしたから。
 ちなみにムン・ジェイン政権成立に期待が持たれていた去年の1-3月期(大統領選前)にいたっては1.1%の経済成長率のすべてが不動産関連によるものでした。
 去年の韓国の経済成長率は3.1%でパク・クネ政権時代よりも高くなったとか誇らしげに語っていましたが、実際のところはパク・クネ政権時代の政策が大きく寄与していたというわけです。

 自分たちの経済政策が上手くいっていないことを、パク・クネ政権時代のせいにしようとしている……くらいにしか感じませんね。

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書)
服部正也
中央公論新社
2009/11/25