韓経:スト権確保不発でも韓国GM労組「闘争継続」…「労組が撤退の口実与える可能性も」(韓国経済新聞)
韓国GMの労働組合が青瓦台(チョンワデ、大統領府)の前での野宿闘争などを通じて研究開発法人分離作業に対する反対闘争を継続することにした。中央労働委員会が22日に韓国GM労組の争議調停申請に対し行政指導決定を下しスト権を確保できなかったのに無理に闘争を継続するという指摘が出ている。 (中略)

韓国GM労組は韓国GMの研究開発法人分離計画を闘争の名分として掲げている。会社側が推進している研究開発別途法人新設が韓国市場から撤退するための事前布石という主張だ。自動車業界関係者は「労組が闘争を継続すれば韓国GMの競争力に対するGM本社の疑念がさらに大きくなるほかない。労組がむしろGMが韓国から撤退する口実を与えることになりかねない」と指摘した。
(引用ここまで)

 2月 韓国GM、韓国国内では最新の工場であった群山工場の閉鎖を発表。場合によっては全面撤退も辞さないとの方針
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 最大50万人の失業にびびった韓国政府が8000億ウォンを供出して正常化(4月〜5月にかけて)
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 にも関わらず、韓国GMは生産と開発の法人分離を画策
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 韓国産業銀行、事前に情報入手も「どのように動くかを見なければ対応できない」とスルー
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 労組は「生産事業を韓国から撤退させるつもり」と大反発でスト建議
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 中労委からスト権行使に反対されてストはできないものの労組は闘争継続を表明

 という感じがここまでの経緯ですかね。

 韓国GMは開発研究部門を別法人として生産部門から分離しようとしています。
 韓国政府からの供出時に「10年は撤退しない」との契約であったとのことですが。それを「開発研究部門としては撤退しない」と見れば約束を違えていないわけですね。

 もちろん、韓国政府の目論見としては生産部門の雇用継続があるものとしての資本注入だったのでしょうが。
 その後、7月になって合法と判定されていた非正規雇用を違法とされて、韓国政府から「おまえらもきっちり正規雇用しろよ」とかやられていたのですよ。
 ヒュンダイのように韓国に根付いている企業であればともかく、韓国GMは外様。

 そもそもGMが既存の工場を買い取ってGMコリアだったものが大宇財閥の資本参加で大宇自動車になり、大宇の経営破綻後にふたたび韓国GMになっていた完全な外資企業なのです。
 直近の4年間で3兆ウォンも赤字を出していたのですから撤退しても当然の状況。
 そんな企業に政府からは「正社員雇用しろ」って圧力をかけられて、従業員は「新社長が気に入らないから挨拶代わりにストする」みたいな連中ばっかり。労組は正規職の売買とかもしてましたね。
 ここで雇用している意味ってなんだろって考えられて当然でしょ。

 資本注入された時から生産部門と研究開発部門の分離は既定路線だったのでしょうね。
 そうされて当然のことしかしていないと思いますよ。

「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。
西脇 俊二
PHP研究所
2016/6/9