韓国外相「ローマ法王の訪朝、既成事実ではない」(朝鮮日報)
 韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官は26日、「ローマ法王の訪朝は既成事実化されたことではない」と述べた。

 これは、康京和長官が同日、国会外交統一委員会の総合国政監査で、「ローマ法王が語った『available』に相当する表現で、法王の訪朝が実現すると見なすことができるのか」という兪奇濬(ユ・ギジュン)議員=自由韓国党=の質問への回答だ。

 また、同議員が「『available』はホテルなど宿泊施設を予約したり、レンタカーを借りたりする時に使用する表現ではないのか。これは情報収集の次元における話で使われる言葉だ」と問いただすと、康京和長官は「その解釈は正しい。そのように(訪朝したいと)言ったと通訳されたが、実際に訪朝が実現するかどうかは別の問題だ。法王庁が多角的に検討して法王に意見を伝えると聞いている」と答えた。
(引用ここまで)

 ……ムン・ジェインのヨーロッパ歴訪において唯一の成果とされていたフランシスコ法王の北朝鮮訪問が「実質的に決定した」という話をカン・ギョンファ外交部長官が否定。

 ムン・ジェインによる今回のヨーロッパ歴訪にはふたつの目的がありました。
 ひとつは国連安保理常任理事国であるフランスとイギリスを説得して、北朝鮮制裁緩和に賛成してもらうこと。
 これは完全に失敗
 個別に首脳会談したフランスでまず失敗
 ASEMの場でもイギリスのメイ首相からも否定される。
 なぜか韓国が異常なほどにシンパシーを持っているドイツからも否定される。
 最後にはEUの外交安保政策上級代表からも「まず非核化が先」って言われて終了。

 もうひとつはキム・ジョンウンからの依頼を受けて、ムン・ジェインが走狗と化してローマ法王北朝鮮訪問を実現させること。
 「事実上招聘に成功した」と発表され、韓国メディア、大統領府、与党共に民主党は口を揃えて「ローマ法王が北朝鮮訪問を積極的に同意してもらえたのでヨーロッパ歴訪は合格点」とか言っていたのですが。
 アメリカ政府筋であるVOAから「法王はそんなことを言っていない」とすぐにリークされてしまうあたり、いまの米韓関係を象徴しているともいえますか。

 カン・ギョンファはヨーロッパ歴訪に同行していたので、事実を知っているのでしょうね。
 国会で行われている国政監査で虚偽を述べたり、嘘の資料を国会議員に渡したりすると罰されます。というわけで本当のことを言うしかないのです。
 というわけで大統領府による「合格点であった」という話はざっくり半分ていどが事実だったということですかね。
 「ローマ法王は『正式な招待があれば行く』と述べた」「法王庁側はこれといって多くの話をしなかった」というのが事実であったという確認がされて終了。
 北朝鮮核問題が世界的にどのような扱いを受けているかということを体感したんじゃないでしょうかね。
 まあ、ムン・ジェインの場合はそれで反省するようなことはなく「であれば世界を相手にするだけだ」くらいになるんでしょうが。