尖閣安倍・THAADムン・ジェイン、中国訪問類似点vs異なる点(朝鮮日報・朝鮮語)
【コラム】韓日首脳の「欧州外交戦」(朝鮮日報)
2012年、日本の釣魚島(日本名尖閣諸島)国有化後に悪化した両国関係を正常化するという課題を抱えて2泊3日の日程で訪れた。2016年THAAD(高高度ミサイル防衛システム)配置決定に悪化した韓中関係の改善を念頭に置いて、昨年12月に3泊4日訪問したムン・ジェイン大統領の最初の訪中を連想させる。
(引用ここまで)
 アジア欧州会議(ASEM)首脳会議を控え、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と日本の安倍晋三首相は欧州を相手に「外交戦」を繰り広げた。文大統領は金正恩(キム・ジョンウン)を信じ、「まず北朝鮮への制裁を緩和しよう」と強調し、安倍首相は「国連の対北朝鮮制裁決議の完全な履行が重要だ」と述べた。ところが、文大統領が15日のマクロン大統領との首脳会談で制裁緩和に触れても、マクロン大統領は首を縦には振らなかった。2日後にエリゼ宮を尋ねた安倍首相に対し、マクロン大統領は「対北朝鮮制裁決議の履行が重要だ」と支持を表明した。両首脳は破顔大笑して、親密さをアピールした。

 安倍首相は前日、マドリードでスペインのサンチェス首相と会談し、北朝鮮の核問題について、全面的な支持を取り付けていた。ドイツのメルケル首相、英国のメイ首相の反応も同様だった。結局19日のASEM首脳会議で51カ国の首脳は完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)で北朝鮮の核を取り除かなければならないとする声明を出し、文大統領はコーナーに追い詰められた格好となった。 (中略)

結局北朝鮮を信頼するに足りる根拠が持てない欧州首脳の前で、文大統領の努力は無駄骨だった。韓国の大統領が欧州の行く先々で日本の首相にしてやられるようで気分が重かった。
(引用ここまで)

 安倍総理の中国訪問で習近平、李克強らと数度の会食があったことなどから、あのみじめだったムン・ジェインの「国賓」扱いの訪中を思い起こさせてしまったようですね。
 思えばぼっち飯の伝説はあそこからはじまったのでしたっけ。3泊4日で10回の会食機会があったにもかかわらず、高官以上との2回だけ。
 朝食を屋台のお粥かなんかでとって「市井の人々と心を通わせたのだ」なんてことを強弁してましたっけ。
 あの訪中もけっきょくはなんの成果もなく、THAAD制裁が解除されるということもなく自動車部品製造企業が窮地に追い込まれているわけです。
 ……っていうかムン・ジェインに成功した外遊ってあったっけ?

 その一方で安倍総理はウイグル自治地区の収容所や弾圧を念頭に「世界中が中国の人権問題に注目している」と習近平に言うことはしていましたね。
 これが言えると言えないとでは大違い。
 ムン・ジェインがそのあたりにまったく言及しなというのは北朝鮮の人権問題について国会の場等で言及されたくないからでしょう。
 韓国国内においてですら大統領就任以降は脱北者と一度すら面会していないのは「北の狗」として当然の義務を果たしているとも言えますかね。

 ヨーロッパでの「外交戦」はなぁ……。
 基本的には世界の北朝鮮への視線を意識できているかどうか、という認識の問題だと思うのですけどね。
 なんで事前の折衝で北朝鮮の話題を出したらこういう対応をしますよって話をしなかったのか、不思議で仕方ないのですよ。
 一般的に首脳会談っていうのは事前のすりあわせがすべてであって、それ以上の突っ込んだ対話は滅多に行われない。
 韓国関連でいえばオバマ−パク・クネの米韓首脳会談において共同記者会見の場で突然、「韓国は中国に対して言うべき事柄が生じた際には言及すべきだ」ってオバマ大統領(当時)が発言してパク・クネが蒼白になっていたなんてことがありましたが。
 どうしてもサプライズ的に言及したいのであれば圧力として利用できる状況で言う必要があるのです。

 それなのにムン・ジェインはダメだって分かっているところに、わざわざ自ら打って出て完膚なきまでにやりこめられている。
 しかも大統領府は「ASEMの場では数多くの会談申し込みがあったのだが、そこからイギリスとドイツを選んだ」とかまで言っている。
 ……わけがわからないよ。
 もしかしたら、ですが「事前の協議ではダメだったが、私が誠意を込めて語れば通じるはずだ」とでも思っていたんでしょうかね。
 なにしろ彼はホワイトハウス内部にファンクラブがあるというほどの外交王ムン・ジェインですからね(笑)。