新日鐵住金に対する徴用工裁判の大法院(最高裁に相当)判決が火曜日30日に予定されています。
 いくつかニュースがあるのですが、総合的に語っているものがあまり見られなかったので有罪判決が出るという前提でどのような経緯を辿るかを語ってみましょう。

 まず、最初にこの判決を政治的に韓国政府が受け入れるのか否かという判断があります。
 かつてノ・ムヒョン政権において日韓基本条約について検証するという作業があったのですが、その際に「徴用工問題は請求権協定で解決されている」という判断をしているのです。2005年のことだったかな。
 この際に日韓基本条約の交渉文書が隅から隅まで韓国で公開されて「個人請求権を包括しているって本当に書いてあった!」「日本側が誠意を持って交渉している」とショックを受けた韓国人がけっこういましたね。

 で、韓国政府は今回の判決に従って、解決されているという判断を変更するとした場合は日韓基本条約(請求権協定)にもとづいて紛争解決の協議を行うと思われます。
 請求権協定の3条の1にある「まず外交による解決」
 というか、協議をしようと日本に申し入れるでしょう。
 で、「すでに日韓基本条約で解決済み」と日本側から一蹴されます。

 次のフェイズは請求権協定3条の2、3にある「仲裁委員会の設立」なのですが……これ無理なんじゃないかなぁ……って気がしています。最終的にはこの「仲裁委員会の決定に服するものとする」と規定されているのですが、第三国の仲裁委員を含める必要があるのですよ。これについて紛糾することは間違いなし。
 これまで仲裁委員会が立てられたこともないですしね。

 仲裁委員会が決定を出して、かつそれが日本側に不利だった場合はICJに提訴する、ということになるのでしょう。
 ただ、韓国政府がICJへの提訴を認めない場合は裁判は行われません。

 さて、最初の政治的な「解釈の変更」を行うかどうか。
 これまでは「有罪判決が出ても、韓国政府が日本側に話を持ってくるかどうかは半々かなー」くらいに思っていたのですが、3日前に判決延期を要請していたとした元大法院関係者を逮捕している様子を見て「ああ、これは対決姿勢なのだな」と感じています。
 あ、有罪判決が出ることは前提です。

 で、この結果として日韓関係がどうなるかは明日書きましょう。
 っていうかもう今日はBABYMETALのライブでくったくたです。