【グローバルアイ】「強制徴用」長期戦、韓国は準備ができているのか(中央日報)
#1.今月18日。オードレ・アズレ国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長と会談した安倍晋三首相は「ユネスコの非政治化」に対して謝意を表した。ユネスコ世界の記憶(世界記憶遺産)審査過程を日本の意に沿うよう変更することについて「非政治化のための改革」と言って励ましたのだ。

「非政治化」は、昨年韓国の日本軍慰安婦被害者関連記録物の「世界の記憶」登録を阻止するために日本政府が持ち出した名分だった。「議論がある事案は当事国間の合意が優先されるべきだ」として登録を阻止した。「慰安婦は売春婦だ。軍による強制動員はなかった」という主張をこのようにラッピングしたのだった。改革案がこのまま確定すれば、今後強大国が反対した場合、世界の記憶への登録は難しくなる。

#2.これより2日前の16日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領もアズレ事務局長に会った。文大統領はユネスコにどのような注文をしたのだろうか。青瓦台(チョンワデ、大統領府)によると、文大統領は「シルム(韓国相撲)」の南北共同世界文化遺産の指定、非武装地帯(DMZ)の自然生態保存地域の指定など南北問題を対話テーブルに載せた。

残念なことに、進行中のユネスコの「改革」については何の言及もなかった。外交官が100回奔走するよりも、時には大統領の一言のほうが力を発揮できるものだが、「改革」方向に対する立場でも伝えていたらよかったのに、という物足りなさが残る。慰安婦被害者問題を「戦時の性暴力」という国際イシューで扱うという政府の意志が面目を失った。

ユネスコの事例は日本の執拗な外交戦の一部だ。日本は2015年南京大虐殺の資料が登録されて衝撃を受けた後、全方向的なロビー活動を展開した。単に日本がユネスコ最大の出資国だから強行できたというわけではないということだ。
(引用ここまで)

 記事のメインは引用部分以降の「徴用工裁判の判決に伴う外交戦に韓国政府は用意ができているのか」という話ですが、それ以前のユネスコ事務局長と会談したという話が個人的にはかなり面白いのでピックアップ。
 ちなみに大法院の判決言い渡しは今日の14時から。

 ムン・ジェインにとって慰安婦問題なんてどうでもいいという本音が透けて見えているのですね。
 本当に慰安婦問題で日本を追いつめようとか、自国民に対してアピールをしようというなら世界の記憶への登録は悪くない機会といえます。
 これを機会に日本がユネスコ改革を主張しはじめており、それが実行されていることを見ても、日本政府が慰安婦関連資料の登録を嫌がっていることは確実。
 であれば、軍艦島の世界遺産登録時に使ったようないつものごり押しや裏切りといった手段を労するべきなのですよ。
 オードレ・アズレとの会談で「改革はいいが大国がユネスコをいいように操ってはいけない」くらいのことを言ってもよかった。
 日本への嫌がらせとしても悪くはない手段です。

 ですが、ムン・ジェインはそうしようとはしなかった。
 翻ってみてみれば慰安婦合意も有耶無耶にしようとはしているものの、積極的な破棄や再交渉を持ちかけようとはしていない。
 もちろん、慰安婦関連に触れないことを原因として支持率が下落するというのであれば対策をしてくるでしょうが。

 ただ、これは日本との衝突を避けているということではないのですね。
 単純に日本にも慰安婦にも興味がないのですよ。
 ひとつ前のエントリでも書きましたが、北朝鮮以外のことについてムン・ジェインは眼中にない。
 アズレ事務局長に対しても南北共同登録にしか言及していない。
 慰安婦関連資料の登録とか端から考えていないし興味もない。
 というか、経済にもその他の政策にも興味がない。
 なんというか韓国人もすごいのを大統領に選んじゃったなぁ……と感じますね。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1