経済悪化で更迭説の韓国大統領府政策室長「前政権のせい」(朝鮮日報)
 韓国大統領府(青瓦台)の張夏成(チャン・ハソン)政策室長は4日、国会を訪れ、現在の経済状況に関する発言を繰り返した。経済危機論を否定し、現政権の政策基調を擁護する内容だった。張室長には更迭説が浮上しているだけに、野党は張室長が「『別れのあいさつ』でまで市場や前政権のせいにした」と評した。

 張室長は国会で開かれた政府・与党・青瓦台による会合で、「依然として、(韓国の)潜在成長率水準が2%台後半に達しており、これは韓国と経済水準が同様か韓国より進んだ国と比べ、決して低い水準ではない」と述べた。政府が最低賃金引き上げなど所得主導成長政策を急激に推進したために経済が低迷したという指摘への反論だった。

 張室長は一部で指摘される「韓国経済危機説」について、「根拠なき危機論」だと指摘。さまざまな経済指標が悪化していることについては、「市場で経済の矛盾が形成され、(前)政権はそれを正すために積極的に努力しなかった」と述べた。張室長は「経済を市場に任せろという一部の主張は、韓国経済をさらに大きな矛盾に陥らせるものだ。来年の政府予算案が国会を通過して執行されれば、所得主導成長と革新成長、公正経済の実質的成果を国民が体感できるようになる」と主張した。
(引用ここまで)

 所得主導成長政策の提唱者でもあるチャン・ハソンが更迭前の挨拶に来た、ということで。
 失業率や雇用数といった数字が悪いのは前政権が経済的な矛盾を作ったせいだ、とのこと。
 「自分ではない誰かによってこの問題は引き起こされた」……か。
 指標悪化はすべて前政権の問題だというようにすれば、そりゃ楽でしょうよ。
 しかも、その前政権は国民の大半に憎まれて弾劾されて消えていったわけで。
 殺人犯が「被害者が悪い」って言っているのと大差ない言い訳に聞こえますよね。
 まあ、経済にかぎらずすべてにおいてムン・ジェイン政権がやっていることではあるのですけども。

 さて、以前からチャン・ハソンは「2019年になれば国民の生活も浮上する」という話をしていました。
 その2019年にはもはや更迭されていて、責任を取ることもない状況になっているっていう笑い話。
 これだけ経済指標をぐずぐずにしていった本人は江南に大邸宅を持っていて、その資産総額は93億ウォン。更迭されても休職していた高麗大学の教授職に戻るだけ。
 自分はなんのリスクもなく引っかき回すだけ引っかき回して、実務派で所得主導成長政策に異を唱えることの多かったキム・ドンヨン経済担当副首相を道連れに更迭
 「所得主導成長」を唱えている自分の役割を果たしたとはいえるかな。

 先日のムン・ジェインによる施政方針演説でも「所得主導成長は推し進める」という宣言がありましたし。
 ふたりの更迭後はさらに強力になる……という期待もできるわけです。