「安全無防備」考試院が危険である。火災事故毎年50件発生(イーデイリー・朝鮮語)
 9日午前、ソウル鍾路区にあるA考試院。ここでは、この日の午前に7人の命を奪い、11人の負傷者を出した国一考試院から100m余り離れた場所にある。この考試院は二人程度が通ることができる出入口も足りなくて出入口半分が分離回収箱等に詰まっていた。「安全に異常がないか」という質問にA考試院の関係者は、「通行には大きく問題にならない」と述べた。 (中略)

消防庁が発表した「最近5年間のマルチ利用店火災の現況」によると、2012年から昨年までに発生した複数の利用店火災3035件のうち252件(8.3%)が考試院で発生した。 (中略)

この日の火災が発生した国一考試院も建物2〜3階が典型的な「迷路型構造であったことが分かった。この考試院には、2階に24室、3階に29室がぎっしり位置していた。

グォンヒョクミン鍾路消防署長は、「通報と目撃者の陳述によると、出入口部分で火災が発生して出入口が事実上妨げられながら被害が増えたものとみられる」と述べた。 (中略)

過去考試院で1年間生活したというファン某氏(27)さんも「考試院の通路は、成人男性である私の両腕を伸張も難しいほど狭かった」とし「火が出たときに、その狭い通路に人が避難する考えをすると、現実的に安全な避難は難しいと考えている」と述べた。
(引用ここまで)

 考試院(=コシウォン)は公務員試験などを受けるためにソウルに上京してきた学生などが住まう安宿です。
 ……以前はそういう設定だったのですが、最近では安宿として外国人が使ったり、前払い家賃制ともいえる多額のチョンセ(不動産価格の7割程度。退去時に返却される)が用意できない人々の住まいとなっています。
 日本でいうところの木賃宿であると考えてもらえれば問題ないかと。

 ベッドとテーブルとテレビがあって終了というていどの大きさの「部屋」を作っておしまいという場所ですね。
 共用シャワー、共用トイレの最下層向け。
 シャワーは共用だけどもトイレは自分専用のものがあるもの。シャワー、トイレとも個室に設置されているものなどいくつかグレードがあります。
 当然、後者のほうが家賃も高くなり、かつ安全性も考慮されたものとなります。名称もコシテル(コシウォン+ホテル)とかになります。
 ですが、現在の韓国の若者が置かれた状況でコシテルに住める人間が多いかといえば否。

 というわけで韓国の若者は危険と背中合わせの状況で暮らさざるを得ないわけです。
 何度も「韓国ではどの層であっても安全だけは買おうとしても買えない」と書いてきていますが、そんな中でも最下層は常に危機にさらされているといっても過言ではない。
 コシウォンでは5年で252回の火災が起こっている。
 ぼやも今回のような何人もの犠牲者が出るようなものも含めてですが、週に1回の火災が起きていてもなんら変化しない。
 これが韓国そのものの姿ですわ。

だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日 (幻冬舎アウトロー文庫)
塚田 努
幻冬舎
2008/11/30